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11月29日は「ぐんま・すき焼きの日」 “オール群馬産食材”すき焼き500円に100名が舌鼓

2017年11月29日 20:23  Techinsight Japan

Techinsight Japan

『オールぐんまDEすき焼きまつり@ぐんまちゃん家』で記者が食べたすき焼き
「いい肉の日」の11月29日は「ぐんま・すき焼きの日」でもある。というのも、群馬県はすき焼きに使うすべての食材を県産でまかなえる「すき焼き自給率100%」の「すき焼き応援県」なのだ。この日にぐんま総合情報センター「ぐんまちゃん家」(東京都中央区)で、A5ランクの上州和牛をはじめ、すべて群馬県産の食材から作られた「すき焼き」を破格の500円で食べられるイベント『オールぐんまDEすき焼きまつり@ぐんまちゃん家』が開催された。鍋料理が美味しくなってきたこの時期、肉料理に目がない記者もその味を確かめに行ってきた。群馬県の人気マスコット・ぐんまちゃんも「好き好き!すき焼き大使」として特製衣装にタスキをかけて登場し、会場を盛り上げた。

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「ぐんまちゃん家」に到着すると、会場には朝から並んで整理券を手に入れた人たちが、すき焼きを楽しみにずらっとテーブルに着いていた。すき焼きは限定100食となり、3回に分けて1回に約30食が提供される。


会場には割り下で肉や野菜を煮込んだすき焼きの美味しいそうな匂いが漂ってくる。今回提供されるすき焼きは、A5ランクの上州和牛、下仁田ネギ、シイタケ、しらたき、豆腐、春菊、そしてうどんが入ったもの。添えられた生卵まですべて群馬県産だ。なかでも肉質の良さで知られる上州和牛は、群馬県内で肥育され、群馬県食肉卸売市場で扱うブランド「上州牛」の中でも黒毛和種のものを指す。そして下仁田ネギは独特の甘みと香りととろける舌ざわりが特徴で、白い部分が太くいかにも美味しそうだ。また、しらたきは関西では糸こんにゃくと呼ばれるが、群馬のこんにゃくは有名で、原料となるこんにゃく芋の生産量は全国1位を誇る。


これだけの材料が揃った「すき焼き」が美味しくないわけがない。食事中の何人かに感想を聞いてみたが、みな開口一番「美味しい!」と顔をほころばせた。特に「お肉が柔らかい」「シイタケが肉厚」「しらたきが細い」と特長を話す人が多かった。ある女性は以前に群馬の食材を買い揃えて、自分ですき焼きを作ったエピソードを聞かせてくれた。すると息子が「今まで肉がとろけるってどういうことか分からなかったけど、こういうことなんだね!」と感激して、肉をすべて食べてしまったのだそう。また別の女性は「最高だね!」と満足そうに箸を動かす。帰り際には「今日一日幸せだわ!」と満面の笑顔で去っていった。


このような話を受けて期待に胸を膨らませた記者の前にも、いよいよ待ちに待ったアツアツのすき焼きが運ばれてきた。卵を溶いてから、評判の肉を口の中へ。なるほど、十分に厚みを感じる肉だが柔らかく味わい深い。次はちょうどシーズンに入った旬の下仁田ネギ。シャキシャキした食感でありながら、中から甘みがじわーっと口の中で広がる。さすがは人気の下仁田ネギだ。そして肉厚のシイタケは噛むと香りが口いっぱいに広がる。シラタキは今まで食べたことない細さで、しかし柔らかくなくシャキシャキと歯ごたえがある。豆腐は大豆の濃厚さが感じられ、うどんはつるつると喉ごし良く、春菊が味のアクセントになり、大満足のすき焼きであった。


今回調理提供として協力したのは、創業明治二年の東京で最も歴史ある老舗すき焼き店『日本橋 和牛すき焼き 伊勢重』だ。同店では、2018年1月22日から2月12日まで特別企画コース「上州」(一人7,500円/税・奉仕料別)を提供する。こちらも厳選上州のすき焼をメインにした食前酒からすべて群馬産のコースだ。ちなみにイベントでも珍しがられた極細のしらたきは、同店で普段使われているものだという。


群馬県では「ぐんますき焼きMAP」を作成、食材の詳しい説明や群馬県内で美味しいすき焼きを食べられるお店の紹介、「すきやきせんべい」「上州すき焼きまん」「すき焼きセット」他すき焼きにまつわる商品などの情報を提供し、群馬県の美味しいすき焼きをぜひ味わって欲しいとしている。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)