トップへ

F1アブダビGP開催地ヤス・マリーナ、オーバーテイク向上を狙い改修を予定

2017年11月29日 16:12  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

アブダビGPはオーバーテイクが少なく、見どころに欠けた展開となった
F1のサーキットデザイナーであるヘルマン・ティルケによると、オーバーテイクを向上させるため、来年はヤス・マリーナのレイアウトに小規模な改修が施されるということだ。

 日曜日のアブダビGPはコースのどこにおいても実質的なバトルが見られず、観客とファンにとっては今季最悪のレースとも言える展開となった。メルセデスのトト・ウォルフは、レースを振り返って以下のように述べている。

「今日のレースはあまり見応えがなかった。チャンピオンシップのタイトル争いが終わったせいもあるが、新しいレギュレーションによって、今年のマシンはオーバーテイクが信じられないほど困難になった」

 レース後、ティルケはわずかな変更が検討されており、コーナーのうち1カ所が改修される見込みだと明かしたが、どのコーナーであるかについては言及しなかった。

「コーナーのうち1カ所について改修案がある。どちらにしろとても小さな変更だが、大きな影響が出るかもしれない。これについては現在議論中だ」と彼はSky F1のテッド・クラビッツに語った。

 しかしながらティルケは、順位が変動しない行列のようなレースの一番の原因がコースレイアウトにあるという説には懐疑的であり、マシンも決定的な影響を及ぼしていると示唆した。

「遅いマシンの前に一番速いマシンがいれば、オーバーテイクはできない」

「どうしたらいいだろう。もしマシンがこのように並んでいたら、どうすればいいのだろうか? 速いマシンが前にいて、遅いマシンが後ろにいたら?」

「マシンのせいかもしれないし、サーキットのせいかもしれない」