アブダビでのF1テストで、マクラーレンはコクピット保護デバイス“ハロ”にウイングを追加して走行を行った。
ドライバーの安全性向上のため、来年から使用が義務付けられるハロは単一サプライヤーによる標準パーツであるが、メイン構造から20mm以内であるなど、規定の範囲内であれば、各チームが独自のフェアリングを装着することが許される。ハロによって空力面でメリットを得るため、各チームはそれぞれ工夫を凝らすものとみられており、アブダビGP終了後のピレリタイヤテスト初日には、マクラーレンがいち早く独自のハロデザインを試した。
28日から2日間にわたりヤス・マリーナ・サーキットで開催されているテストは2018年用F1タイヤのために設けられたものであるが、Motorsport.magazine.comによると、セッション最初の1時間は各チームが新パーツを試すことが許されたという。
マクラーレンのメカニックたちはセッション前に詳細が見えないよう極力マシンを隠そうとしていたということだが、ガレージからフェルナンド・アロンソが出た後、ハロの上部に3層のウイングから成るエアロデバイスが装着されていることが明らかになった。
アブダビでのテストは全10チームが参加し、29日まで行われる。