トップへ

WRC:Mスポーツが2018年体制を発表。王者セバスチャン・オジエと若手エバンスのコンビ

2017年11月29日 11:52  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2018年もMスポーツへ残留するセバスチャン・オジエ
2017年のWRC世界ラリー選手権のタイトルを獲得したMスポーツが2018年のドライバーラインアップを発表。シリーズ5連覇を達成したセバスチャン・オジエと若手エルフィン・エバンスのコンビを起用する。

 WRC最上位クラス唯一のプライベートチームであるMスポーツは、車両規則が一新された2017年シーズンに新型のフォード・フィエスタWRCを投入。エースドライバーにフォルクスワーゲンを離れたオジエを迎えてシーズンを戦った。

 オジエは開幕戦モンテカルロで優勝すると、その後も着実にポイントを獲得。第12戦ラリーGBで最終戦を待たずして、シリーズ5連覇を決めた。

 チームとしても全戦で表彰台を獲得する安定した強さをみせて、2007年以来となるマニュファクチャラーズタイトルを手中に収めている。

 2018年シーズンに向けては、長年チームに在籍していたオット・タナクがトヨタへ移籍することが決定。また、契約金などの面でオジエとの契約交渉も難航していると報じられてきた。

 しかし、最終的にオジエはチームに残留。Mスポーツから6度目のWRC制覇に挑むことになる。

 チームを指揮するマルコム・ウィルソン代表は「セバスチャン(オジエ)とエルフィン(エバンス)のふたりをチームに引き止めることができたのは、素晴らしいニュースだ」とコメントしている。

「この目標のために、かなり時間を割いてきた。だから、最終的に契約できて最高の気分だし、今後は2018年シーズンに向けた開発に全力を注ぐことができる」

「簡単な戦いではないが、セバスチャンとエルフィンがいれば、チャンピオンを防衛するチャンスは大きくなるだろう。無論、ライバルたちも(2018年に向けて)なにもしないわけではないから、チャンピオン争いはさらに接戦になると思うが、彼らがいればいい戦いができる」

「ふたりとも、並外れた才能を持つドライバーで、速いのはもちろん、クレバーな戦い方ができるからね」

「2018年に向けて、これ以上自信につながる要素はないよ。そして、チームスタッフも110%の力を注いでくれると確信している」

 なお、WRC最上位クラスでは1チームにつき、最大3台までエントリーさせることが可能となっており、チームは3人目のドライバーについても近日中に発表するとしている。