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ジャスティン・ビーバーのコンサートも標的か テロ画策の17歳少年が有罪に

2017年11月29日 11:03  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ジャスティン、コンサート会場が狙われていた可能性も(画像は『Justin Bieber 2017年8月3日付Instagram』のスクリーンショット)
「イスラム国」にインスパイアされ「テロ攻撃をウェールズにて起こす計画を立てていた」として、このほど17歳の少年に対し陪審員らは有罪との判断を下した。

年齢ゆえに氏名は明かされていないものの、このほど英サウスウェールズ出身の17歳少年が「カーディフにてテロ攻撃を計画していた」として有罪と判断された。少年が逮捕されたのは、6月30日。ジャスティン・ビーバーが現地スタジアムでのショーを開催した日で、少年は逮捕時に殉教を示唆する手紙、刃物、ハンマーを所持していたといい、5件ものテロ関連の罪で有罪とされたという。手紙には彼が「イスラム国」の兵士であること、また「さらなる攻撃があるだろう」といった文章も綴られていた。

この少年は英国人(白人)でインスタグラムのアカウントを開設しており、ジハードやアルカイダ(テロ組織)のサポートを呼びかけていたそうだ。警察の調べでアカウントのパスワードは「truck attack(トラックアタック)」だったことも判明している。またインターネットを利用し「いかに乗り物でテロ攻撃をしかけるか」「どうすれば人を刺殺できるか」などを調べていたほか、「イスラム国」による残忍極まりない斬首ビデオなどを検索していたという。

彼のような10代少年までもがテロを計画していたとは衝撃的だが、少年は警察に対し「Al Baghdadi」なる人物と接触したこと、「イスラムの教えを信じなければ地獄に行くことになる」と言われたことなどを明かしている。

一方、少年の弁護士は「愚かにも血なまぐさい事柄に興味を持ってしまった」と弁護。少年も陪審員らに「テロ関係のトピック調査がネットでいかに簡単にできるのか知りたかった」と話しているが、多くの人間を殺害しようとしていたことは間違いないと判断された。ネットにもテロ行為を煽動するような内容をアップしていたほか、ひとりでも行えるテロ攻撃方法に関する文書をダウンロードしていたという。

さらに少年はネットを利用し、ジャスティンのコンサート会場におけるセキュリティの詳細についても調べていたことが分かった。よってジャスティンや会場のファンを狙っていた可能性は限りなく高い。そんな少年に対する量刑が言い渡されるのは、来年1月とのことだ。

なるべく多くの人間を殺傷したい―残忍な使命に燃えるテロリストたちは、多くの人々が集う場所を狙い突然攻撃をしかけてくる。少年は攻撃の場の候補として観光客も多いカーディフ城、買い物客で賑わうショッピングセンターなども考えていたという。

かつてはただ楽しかったコンサートだが、今ではアーティストにとっても観客にとっても、開催や参加は「命がけ」に近い状態になりつつある。このような時代に終わりは来るのか、それとも生ライブに行けない時代が来てしまうのだろうか。

画像は『Justin Bieber 2017年8月3日付Instagram』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)