2017年型ウイリアムズでの初走行を行ったロバート・クビカが、来季レースシートを勝ち取れるという自信を示した。右腕にはケガの後遺症が残るが、それについての懸念は全くないという。
アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開催された2018年F1タイヤテストにクビカはウイリアムズから参加、初日、100周を走りこみ、1分41秒296のタイムで12人中9位となった。このタイムをクビカはソフトタイヤでマーク、他の11人は来年新しく導入される最もソフトなタイヤ、ハイパーソフトで記録している。
2011年にラリーのクラッシュで重傷を負って以来、F1から遠ざかっていたクビカは、ランス・ストロールの2018年チームメイト候補として最有力と考えられている。しかし、ケガの後遺症が残るといわれる右腕が、F1で戦う上で全く問題にならないのかという懸念をチームとしては払拭したいところだ。
「僕が片腕で運転していると言う人もいるが、そんなことはない」とクビカは述べた。
「F1マシンを片腕で走らせることなんて不可能だと思う。ただ、僕の場合、多少制限があり、それを他の部分で補っている。悪くないと思うよ。そういうやり方をうまくマスターしているんだ」
「この6カ月、身体的な面でとてもいい仕事をしてきたと思う。楽ではなかったけどね」
「今、身体的には僕のなかで最高にいい状態にあると思う。2010年に(F1で)レースをしていた時よりも好調といっていいほどだ。モチベーションは高いし、それに身体もうまく反応してくれている」
「もちろん、ゼロからのスタートになる。この7年間でF1は大きく変わったからね。でも過去にF1でレースをしていた時に積み重ねた経験が助けになって、昔よりも早く学習していくことができるだろう」
クビカはSky Sportsに対し、F1に復帰することに何の不安もなく、もしウイリアムズからレースドライバーとして選ばれなければがっかりするだろうと語った。
「今後どうなるのか、まだ分からない。でも今日を終えて思うのは、(2018年のウイリアムズのシートを確保することが)実現しないなら、がっかりするだろうということだ。自信を感じているからね」
ウイリアムズはテスト2日目は午前にセルゲイ・シロトキン、午後に再びクビカを走らせる。