WSCCウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップをプロモートするIMSAは2018年1月5~7日、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催するデイトナ24時間レースの事前テスト『ロア・ビフォア・ロレックス24』において、各チームが本戦で使用するピットボックス/ガレージの位置を決める予選セッションを追加すると発表した。
例年、デイトナ24時間レースの数週間前に開催される『ロア・ビフォア・ロレックス24』。モータースポーツシーズンの幕開けを知らせるイベントとしてスポーツカーファンを中心に親しまれてきたテストイベントは、2018年シーズンも本戦の3週間前にあたる1月5日(金)~7日(日)、3日間のスケジュールで開催される。
このテストはWSCC/デイトナ24時間に参戦する各チームがマシンのシェイクダウンをはじめ、車両バランスの調整、ルーキードライバーのコース習熟などを行なっていく上で貴重な走行時間となっているが、2018年の事前テストではセッション中に記録したタイムに応じてピットボックス、ならびにガレージが割り当てられることが決まり、その重要性がさらに増すこととなった。
具体的には、プロトタイプ(P)クラスで最速タイムを記録したチームには1番目のピットボックスとガレージの使用権が与えられ、GTデイトナ(GTD)クラス最速チームに2番目のピットボックスとガレージが、GTル・マン(GTLM)クラストップに3番目のピットとガレージというように、各クラスのタイム順によってそれぞれの場所が割り振られていく。
なお、2台以上の車両で参戦しているチームについては、先にピットボックスの場所が決定したマシンに残りのマシンが隣接するように配置が割り当てられる配慮がなされるが、これは複数の車両が同じクラスにいる場合、他クラスで参戦している場合のいずれのケースでも適用される予定だ。
従来のテストに比べてより多くの重要性を持たせる試みの実施を発表したIMSAは、ピット位置をかけた予選をテスト最終日の7日(日)、P/GTLM/GTDの各クラスごとに15分間の走行時間を設けて行うことをあわせてアナウンスしている。
IMSA副会長のサイモン・ホッジソン氏は今回の決定について「2018年のロア・ビフォア・ロレックス24で実施する新たな計画は、週末にデイトナを訪れるレースファンにとってより興味深いものとなり、盛り上がりをみせるだろう」とコメント。
「過去数年のレースを見ても分かるようにロレックス24(デイトナ24時間レース)はわずか数秒で勝敗を分ける。そのため、数秒の行方を左右するチームのピットボックスとガレージの場所には争うだけの価値があるんだ」
最高峰のPクラスに参戦するマツダ・モータースポーツが“名門”チーム・ヨーストとジョイントしたことに加え、アキュラ・ペンスキーの新規参戦、さらにフェルナンド・アロンソの参戦が正式決定するなど、例年以上に注目の集まる2018年のWSCC開幕戦デイトナ24時間レースは1月25日(木)に開幕。27(土)~28日(日)にかけて24時間の決勝レースが行われる。