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WEC:バイコレス、3日間の集中テストを完了。「信頼性と性能が進歩した」

2017年11月28日 12:22  AUTOSPORT web

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アラゴンでテストを行うバイコレス・レーシングチームのENSO CLM P1/01・ニスモ
独自のLMP1マシン『ENSO CLM P1/01』を用いて2018/19年のWEC世界耐久選手権への復帰を目指すバイコレス・レーシングチームは、スペインのモーターランド・アラゴンで3日間の集中テストを実施した。

 2017年シーズン、パワートレインをAER製2.4リッターV6ツインターボエンジンからニッサン/ニスモ製3.0リッターV6ツインターボエンジン(VRX30A Evo)に載せ替え、マシンの戦闘力と信頼性を向上させたバイコレス。

 しかし、シリーズのハイライトであるル・マン24時間レース以降のWECシリーズ戦については、「次のシーズンに向けて車両開発を進める」という名目で第4戦ニュルブルクリンクを最後に参戦をストップ。第5戦メキシコから第9戦バーレーンまでの後半戦全ラウンドを欠場していた。

 そんなバイコレスは来たる2018/19年のWECスーパーシーズンに向けて、今オフ3日間にわたるテストを実施。来季も引き続き使用されると思われるENSO CLM P1/01・ニスモに投入する新型パーツのチェックなどを行なったという。

 このテストにはバイコレスのレギュラードライバーであるオリバー・ウェッブに加え、日本でもお馴染みのジェームス・ロシターが参加。

 また、ケータハムF1のチームマネージャーを務めていたマンフレディ・ラベットの推薦によって、GTアジア2016年王者のエドアルド・リベラチ、今季のヨーロピアン・ランボルギーニ・スーパートロフェオでチャンピオンを獲得したマイケル・グレニエ、2016年のフォーミュラV8 3.5王者であるトム・ディルマンらの若手ドライバーもステアリングを握っている。

「我々はマシンの性能と信頼性の両面で進歩がみられたことに満足している」と語るのはバイコレス・レーシングチームのオペレーションディレクター、ボリス・ベルメス。

「今回のテストでは、すべてのドライバーが堅実で素晴らしい仕事をしてくれた。我々のチームは競争力のある若手ドライバーを惹きつけるいるんだ」

 SMPレーシング、ドラゴンスピード、マノーTRSレーシングなど、プライベーターチームが多数参戦する来季のLMP1クラスに復帰することになるバイコレスは今後、12月の上旬に2回目の開発テストを行う予定だ。