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緒方市議の赤ちゃん同伴騒動、海外の反応も賛否割れる 「彼女は勇敢」「子供を仕事場に連れてくるのはプロじゃない」

2017年11月28日 11:51  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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熊本市の緒方議員は、生後7か月の赤ちゃんを連れて市議会に出席しようと試み、BBCやワシントンポストなど主要な海外メディアも取り上げた。

世界にはオーストラリアのように、議員が乳児を連れて議場に入れる国もいくつかある。海外の人は、日本の緒方議員の行動と市議会の対応をどう捉えたのだろうか。

USA トゥデイは「日本の地方議員が議会に赤ちゃんを同伴。男性らは、議員が着席した瞬間に取り囲んだ」との見出しで今回の騒動を掲載した。寄せられたコメントには「仕事も子育てもうまくできないなら、家に居ろ!」など辛辣なものもあるが、議会の対応不備を指摘する声もあった。

「職場は仕事をする場所。家族やペットの面倒を見る場所じゃない」

ある男性は「議会は赤ちゃんのための場所じゃないっていうのは分かる」としつつも、「でも議会は、一時預かり保育を手配するとかの対応はすべきだった」と、市議会側の落ち度を挙げた。

また、少子化に直面する現状から「日本は目を覚まして、人口増加のために何かすべき。子供を持つのを辞めさせようとするのは違う」と、緒方議員の行動に一定の理解を示す。

ジャパントゥデイの記事のコメントで最も支持を集めていたのは「赤ちゃんを政治家と接触させるなんて不衛生だ」という、皮肉とも取れる言葉。このほか上位には

「彼女は勇敢だ」
「うーん。ここで本当の赤ん坊なのはだれなんだろう…」
「この記事の話と写真は日本を完璧に表しているね」

と、他の議員らの行動を問題視するコメントもあった。緒方議員を肯定的に評価する声の方が、否定的な意見より支持されているようだ。

ただ、当然ながら肯定的な意見ばかりではない。ガーディアンの記事には掲示板で、「議員の人達は正しい。子供を仕事場に連れてくるのはプロのやることじゃない」と、緒方議員に退場を促した議員や事務局職員らを擁護するコメントがついていた。ワシントンポストのコメント欄にも「職場は仕事をするための場所だ。家族やペットを育てるための場所じゃない」などの意見が書き込まれている。

賛否両論出るのは日本と同じで、その中身も、国内の掲示板やネットで言われていることと大差はなかった。ただ、国内では、緒方議員の行動が売名行為やパフォーマンスなどと、緒方氏個人の利益を目論んだ行動だと批判する声が目に付いたが、海外ではそうした指摘は少ないようだった。