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「HiGH&LOW」シリーズを飛び出して勢力拡大? MIGHTY WARRIORSと音楽の接点に迫る

2017年11月28日 08:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 EXILE HIROが総合プロデュースを務める総合エンタテインメントプロジェクト・HiGH&LOW(以下:ハイロー)シリーズ。“全員主役”というコピーがつくほど個性豊かで魅力的なキャラクターやチーム間の抗争を描いたストーリー、濃密な世界観などが話題を呼び、11月11日に公開された劇場版第3弾『HiGH&LOW THE MOVIE 3 FINAL MISSION』も好調で、新たなファンを獲得し続けている。


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 そんなハイローシリーズに欠かせない要素の一つが音楽だ。各チームにテーマソングが設けられ、過去には三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEやPKCZ®らが参加した主題歌、テーマ曲を収録した『HiGH&LOW ORIGINAL BEST ALBUM』が発売されたほど。ロック、ダンスミュージック、ヒップホップなどジャンルを横断した楽曲が楽しめるのもハイローシリーズの魅力の一つであるのは間違いない。作品中にはストーリーのメインとなる山王連合会はじめ様々な“チーム”が登場するが、中でも特に“音楽”に注目が集まっているチームがMIGHTY WARRIORSである。


 ELLY(三代目J Soul Brothers)演じる元傭兵・アイスが率いる同チームには現在、ジェシー(NAOTO)、フォー(関口メンディー)、セイラ(大屋夏南)、バーニー(白濱亜嵐/GENERATIONS from EXILE TRIBE)、パール(野替愁平/SWAY・DOBERMAN INFINITY)、9(ANARCHY)、ディディー(LIKIYA/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)、ディクシー(祐真キキ)が所属。彼らはクラブ・FUNK JUNGLEを拠点にし、音楽とファッションで“理想郷”を作ることを目標に掲げ、その目標達成に必要な資金を稼ぐためなら悪事に手を染めることも厭わない。SWORD(メインの5チーム)と敵対してはいるものの、ある意味とてもピュアな存在と言えるだろう。


 そんな彼らのテーマソングや劇中歌はヒップホップ、トラップの要素の強いナンバーだ。もちろん『ハイロー』という作品あっての楽曲であり、「DREAM BOYS」や「GOOD LIFE」で心地よいリズムに乗せて披露されるのはMIGHTY WARRIORSの夢や生き様を描いたリリックだ。一方で楽曲の完成度は非常に高く、コアなリスナーの耳も満足させるような、作品と切り離しても楽しめるものとなっている。


 劇中でも度々MIGHTY WARRIORSのライブの場面が登場し、CRAZYBOYとして活躍するELLY(アイス)やSWAY(パール)、ANARCHY(9)といったラッパーによるパフォーマンスが冴え渡る。10月25日に発売されたスピンオフ映像作品『HiGH&LOW THE MIGHTY WARRIORS』は彼らの出会いを描いたものだが、夢を語り合う場面や熱いライブシーンから、彼らにとって“音楽”がいかに重要かを知らしめる作品とも取れる。同時に、単独で作品をリリースするほどの人気があることを示しているとも言えるだろう。


 そしてMIGHTY WARRIORSはいよいよ作品を飛び出し、本日11月28日放送の『ベストアーティスト2017』(日本テレビ系)に出演する。生放送での彼らのパフォーマンスに期待が高まるのと同時に、毎年、1年を振り返るトークも見どころの一つになっている番組で彼らが何を話すのかにも注目が集まる。作品の外でも着実に勢力を伸ばし続ける彼らの姿を見ていると、“Move Your Ass, Let’s Go!”というアイスの声が聞こえてきそうだ。シリーズを通じて徐々に人気を増してきたMIGHTY WARRIORSが本領を発揮するのは、ここからなのかもしれない。(村上夏菜)