アブダビGPの土曜日、FIA会長のジャン・トッドが、限られたメディアを自室に招いて非公式な会見を行った。その席で、トッドは現在、懸念されている18年シーズンからパワーユニットの年間使用基数が、現在よりさらに1基減って、3基になること。そして、アブダビGP後にウイリアムズのマシンをテストするクビサについて、次のようにコメントした。
まず、18年の3基ルールに関しては、明確にその決定を支持している。
「3基ルールはコスト削減のために、前々から予定していたこと。ドライバーにグリッドペナルティを科すのは不公平ではないかという意見もあるが、もしペナルティをチームに罰金を科すようになれば、チームは平気でエンジンを交換するだろう。チームにとって、2500ユーロなどという罰金は効果はない」
年間3基というルールは、実際にエンジンを作る数が減るという一方で、そのエンジンを作るために、逆に信頼耐久性を上げるための開発費が膨大になるのではないかという指摘もある。しかし、トッドはこう反論した。
「私は2005年に1レースを1セットのタイヤで走り切らなければならないという時代を知っている。ルールが変われば、彼らはその範囲で走るようになる」
また、アブダビGP後に行われるテストで、ロバート・クビカがウイリアムズのマシンに乗る件については、肯定的な意見を述べた。
「クビカはラリーでひどい事故に遭ったが、事故から立ち直り、ラリーに復帰した。そして、いまではシングルシーターのマシンをドライブするまでに回復した。ただし、このスポーツには厳しいメディカルチェックがある。したがって、(復帰の可否)を決めるのは私ではなく、医師だ」