先週クローゼットから引っ張り出し、すでにヘビロテ中のダウンコート。温かくて軽くて意外にどんな服装にもしっくりくる、寒い季節には欠かせない超優秀アイテムだと思っている。しかし、都会での厚着(ダウンコート着用など)には「笑っちゃう」と冷ややかな視線を送っている人たちがいるようだ。(文:みゆくらけん)
先日の2ちゃんねるに立った「東京都って真冬でも厚着する必要なくね?テレビで見ると笑っちゃう」というスレッド。いやいや、すでに東京は最高気温10度、最低気温4度(11月20日の気温。筆者の住む大阪も同じぐらい)というなかなかの寒さですよ、と厚着がマストであることを主張したいところだが、「これしきの寒さで着込んでバカみたい」とでも思われているのだろうか。こんな書き込みもあった。
「今日は確かに寒いけど、先月ちょっと寒くなっても12度~15度くらいあるのにダウンジャケット着てる奴がいて笑った」
「マフラーしてるやつが信じられん」
「湿度の高い本州の雪でダウンジャケット着てるアホが普通にいるからね」
10度オーバーでダウンジャケットはさらに失笑の対象のようだ。これを書き込んだ人やスレ主はひょっとして極寒の北国出身の東京(もしくは本州)在住者で寒さに強い人物なのだろうか。
「都会こそ厚着必要だろ。地方は基本車移動だが都会は結構歩く」
他にも「外国人はまだ半袖でしょ」「まだワイシャツ姿で通勤してる勇者を見かけるな」という書き込みもあったが、寒がりの筆者からすれば「マジかよ?」である。ヤセ我慢の半袖小学生でもあるまいし、その人たちって本気で「快適で」その格好なのだろうか。体燃えてない?
筆者と同じように「は?凍死しそうなんだが?」「ビル風が強くて気温よりも寒いのよ」とすでに着込んでいる派の声もあった。そう、都会の風はナメてちゃいけない。外(特に夜)に突っ立ってたら瞬間で底冷えしてしまう。厚着してなきゃ、耐えれそうにもない。
地方よりも、むしろ東京の方が暖かいアウターが必要だと主張する声もある。
「都会こそ厚着必要だろ。地方は基本車移動だが都会は結構歩く」
確かに電車など公共の乗り物での通勤率が高い都会。特に冷え込みの厳しい夜に、駅から家までの距離を歩くのはキツい。一方で、建物や電車の中に一歩入ると途端に暑いという声もあり、一体どんな服装が妥当なのかわからないという人も多いようだ。
「寒いから着込んでるのに電車暑過ぎて汗だく。電車降りると汗で一気に冷えて凍える」
「厚着していくと電車の中や商業施設の暖房で死ぬ」
暑さに耐えかねてコートを脱ぎたくても人でギュウギュウ詰めで脱ぎようもない。満員電車の暖房だけは、マジでどうにかしてくれと思っている人、多いはずだ。