GTアソシエイション賞を受賞したLEXUS TEAM KeePer TOM'Sの面々 11月24日(金)、都内のホテルでJAF日本自動車連盟の『2017年JAFモータースポーツ表彰式』が行われ、スーパーGTや全日本スーパーフォーミュラ選手権など、2017年四輪モータースポーツの全日本選手権各カテゴリーでチャンピオンやランキング上位を獲得したドライバーたちが一堂に会した。
このJAFモータースポーツ表彰式は、毎年各全日本選手権のシリーズ戦終了後に開催され、レース直後の表彰から改めてランキング上位者が表彰されるもの。
式典にはスーパーGTやスーパーフォーミュラをはじめ、全日本F3、全日本ラリー、全日本カート、全日本ジムカーナ、全日本ダートトライアルなどの全日本戦、FIA-F4選手権、FIAエレクトリック&ニューエナジーチャンピオンシップ、FIAインターコンチネンタル・ドリフティングカップなどの上位ランカーが、普段のレーシングスーツから、フォーマルなスーツやドレスに着替えて登場した。
賞の授与式の前には、JAFモータースポーツ名誉委員と特別賞が発表され、名誉委員には高橋国光氏が、特別賞には第101回インディアナポリス500を制した佐藤琢磨が選ばれている。
その後、式ではFIA-F4や全日本ジムカーナ、全日本ラリーなどのランキング上位につけたドライバーたちが壇上に上がり、喜びの姿を見せた。
式典の終盤にはスーパーGTとスーパーフォーミュラのランキングトップ3の面々が登壇。GT300クラスではチャンピオンを獲得したグッドスマイル 初音ミク AMGの谷口信輝と片岡龍也、GOODSMILE RACING with Team UKYOの片山右京監督、ランキング2位のLEON CVSTOS AMG-GTの黒澤治樹/蒲生尚弥、ランキング3位のJMS P.MU LMcorsa RC F GT3の中山雄一/坪井翔が出席。
また、GT500クラスはランキング3位のWAKO’S 4CR LC500をドライブするアンドレア・カルダレッリが欠席したものの、チームメイトの大嶋和也、ランキング2位につけたMOTUL AUTECH GT-Rの松田次生/ロニー・クインタレッリ、チャンピオンを獲得したKeePer TOM'S LC500の平川亮/ニック・キャシディ、LEXUS TEAM KeePer TOM'Sの関谷正徳監督が登場した。
スーパーフォーミュラは2度目のシリーズチャンピオンに輝いた石浦宏明と、2年連続チームタイトルを獲得したP.MU/CERUMO・INGINGの立川祐路監督らが壇上に上がり、トロフィーを受け取っている。
■全日本F3、スーパーGT王者がチャンピオン獲得の喜びを語る
表彰式の後には、第2部として立食形式のパーティが行われ、日本フォーミュラ3協会、GTアソシエイションから、各シリーズのドライバーに改めて賞が授与された。
全日本F3のチャンピオンを獲得した高星明誠は「(チャンピオンになれて)めちゃくちゃホッとしました。F3に参戦して長いので、今年を最後の年にしようと思っていて、その最後の年にチャンピオンを獲得できてうれしいです」とコメント。
F3-Nでチャンピオンを手にしたDRAGONは「来年51歳になりますが、体力の続く限り、皆さんに迷惑がかからない範囲でできる限り続けていきたいと思います」と参戦継続への意欲を示している。
スーパーGTでは両クラスのチャンピオンにGTアソシエイションから改めて賞が贈られた。
GT300チャンピオンの谷口は「2014年以来にチャンピオンが獲れて、非常にうれしく思います。応援してくださっているファンの方々やチーム関係者、スポンサー様のおかげで、この場所に立てていると思っています」とコメント。片岡は「まだまだ、このコンビでチャンピオン回数を増やしていきたいと思っていますので、引き続きよろしくお願いします。」と連覇へ意気込んだ。
若干23歳でGT500のチャンピオンを手にした平川は「(開幕戦で勝つとシリーズチャンピオンを獲れないというジンクスについて)僕はあまりそういったものを信じないタイプだったので、それがうまく働いたのかなと思います」とシーズンを振り返る。
「僕は毎年チームメイトが変わっていて、今年もゼロからのスタートでしたが、(キャシディは)本当にミスなく速いドライバーなので、コンビネーションに問題はありませんでした」
「まだまだレース人生は長いと思うので、歴史に名を残せるような結果を残したいです」
同じく23歳のキャシディは「リョウとはチャンピオンになれるなんて最高だ。レクサスやTRD、トムスに感謝したい。スーパーGTは本当に素晴らしいチャンピオンシップだ。今はチャンピオン獲得の喜びに浸りたいね」と笑顔を見せた。