2018年2月17日から東京・シネ・リーブル池袋、渋谷TOEIほか全国で公開される映画『チェリーボーイズ』の追加キャストと主題歌が発表。あわせてポスタービジュアルが公開された。
古泉智浩の同名漫画を原作とする『チェリーボーイズ』は、地方都市に住む25歳で童貞の3人組・国森信一、吉村達也、高杉誠を描く作品。仕事も恋愛もうまくいかず、何事も中途半端の彼らが人生を変えるため、脱童貞に向けた作戦を企てるというあらすじだ。自己中心的で見栄っ張りな主人公・国森信一役に林遣都、乳首が大きいことがコンプレックスの吉村達也役に栁俊太郎、女性が苦手な高杉誠役に前野朋哉がキャスティング。
今回発表された出演者は、脱童貞作戦のターゲットにされるヒロイン釈笛子役の池田エライザ。池田は「悩める男子たちの青春の一ページに参加できて楽しかったです。母性全開でお届けしています。みんないたって真剣です。ぜひ最後まで、最後までお楽しみください」とコメントしている。
さらに童貞3人組を目の敵にする不良・通称プーチンこと中出英雄役の石垣佑磨をはじめ、プーチンの舎弟・清水役の岡山天音、一匹狼の変わり者・ゴキこと五木誠一郎役の般若、山谷花純、松本メイ、岸明日香、馬場良馬、吹越満、立石涼子らが出演。主題歌には、斉藤和義と中村達也によるユニットMANNISH BOYSの“GO! GO! Cherry Boy!”が起用される。
あわせて公開されたポスタービジュアルには、「卒業したいだけなんです…。男3人、ズッコケ性春大作戦!?」というキャッチコピーと共に、スカートの中を覗こうとする国森、吉村、高杉の姿が写し出されている。
■池田エライザのコメント
悩める男子たちの青春の一ページに参加できて楽しかったです。母性全開でお届けしています。みんないたって真剣です。
ぜひ最後まで、最後までお楽しみください。
■松居大悟のコメント
『チェリーボーイズ』は2009年から書いていた、僕にとって『アフロ田中』を撮る前の初めての映画の企画です。
元々古泉智浩さんの漫画が好きで、中高男子校で女子が怖くて、自分は童貞を肯定することしか生きる道はなく、童貞作品を吐くほど描き続けていたところ、ディレクターの人に声かけてもらってこの企画は始まりました。その人もアイドルオタクで笑顔がブサイクでほんとどうしようもなくて、でも『チェリーボーイズ』への愛情はすごくて、何者でもない僕らは独房みたいな部屋でこの映画についての夢を描いて、あり得ないキャスティング案にゲラゲラ笑って、本を書いていました。そしてプロデューサーの原田さんが入って、もしかしたら動き出すのかと台本を煮詰めていた矢先、そのディレクターの人は連絡が取れなくなりどこかへいってしまい、この企画も止まってしまいました。僕の書いた『チェリーボーイズ』の台本だけを残して。あいつはほんとどうしようもない野郎です。そして去年、原田さんから連絡があり「チェリーボーイズをやりたい」と言っていただき、監督の西海さんももうほんと変態だったのですごく嬉しかったです。それで台本を読み直したのですが、あの頃の童貞丸出しの童貞にしか書けない息苦しさと美しさがあり、今の自分には書き直すことができない、と絶望しました。ここには今の自分が失ったものが全て詰まっている。そう告げるとそのままやりたいと言っていただき、体裁だけ整えて、西海さんに託しました。
この映画が実現したこと、本当に嬉しいし、童貞丸出しのあの頃の自分に伝えてやりたいです。お前の狭い宇宙は、ちょっと時間かかるけど見えるんだよと!男は生まれた時にはみな童貞で、でもいつかそれを失ってしまって、失ったことすら忘れてしまう。でも乙女心より複雑な童貞心は、今もこの世界のどこかでいつも輝いていて。きっとこの映画には童貞の、男の、グチャグチャで繊細でどうしようもない美しさが描かれている。それが感じられなければ、それは映画ではなくて、失ってしまった僕らの責任です。
映画『チェリーボーイズ』、公開楽しみにしております!!