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ニッサン、『ニスモ』ロードカー拡充と新サブブランドとしての『オーテック』投入を発表

2017年11月24日 15:52  AUTOSPORT web

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新たにセレナNISMOが加わり、6車種となった日本国内でのNISMOロードカーのラインアップ
日産自動車は11月24日、日本国内において『ニスモ』ブランドとして販売しているロードカーラインアップを拡充するとともに、新たにプレミアムスポーティーブランドとして『オーテック』を投入すると発表した。今後は『ニスモ』とスポーティサブブランドの『オーテック』の二本柱で展開していくという。

 ニスモブランドは、1984年にニッサンのモータースポーツ活動を担う『ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル』の略称として誕生。近年はモータースポーツで培った走りのイメージを市販車に反映するピュアスポーツブランドとして、ニッサンのロードカーにそのブランドを設定している。

 現在、日本市場ではGT-R NISMOを筆頭にフェアレディZ NISMO、ジューク NISMO、ノート NISMO、マーチ NISMOという5車種が設定されているが、21日には6車種目となるセレナNISMOを設定。『ニスモ』ブランドのロードカーをスポーツカーやハッチバック市場に加え、日本市場のコアであるMPVというライフステージカー市場にも拡大し、幅広いユーザーの期待に応えていくとしている。

 一方、『ニスモ』ブランドに加えて新たなスポーティサブブランドとして『オーテック』ブランドが設定されることになった。これは「走りのパフォーマンスを追求しながら、より上質で快適なスポーティーモデルを志向する日本のお客さまのニーズに応えるために、プレミアムスポーティーブランドとして投入するもの」だという。

 オーテックブランドは、1986年に、櫻井眞一郎氏を初代社長として福祉車両や商用特装車、またカスタムカーを扱う企業としてオーテックジャパンが誕生し、その後はモータースポーツ用エンジンの開発サポートを行ったり、スーパーGTで活躍するMOTUL AUTECH GT-Rのサポートを行ったりと、レースとの関わりも深い。

 今後、『スポーティパフォーマンス』という共通の土台をもちながら、『ニスモ』は「ニッサンののモータースポーツ活動をそのDNAとしてピュアスポーツを志向するブランド」として、『オーテック』は「走りの性能を『ニスモ』と共有しながら、カスタムカーづくりで蓄積してきた職人のこだわりを注入したプレミアムスポーティ志向のブランド」として展開していく。

 そのオーテックブランドの皮切りとなるのは、新たに投入される『セレナAUTECH』。今後、ニッサンのラインアップのなかに『ニスモ』同様、『オーテック』ブランドのロードカーがリリースされていくことになるという。

 なお、日産自動車は「パフォーマンスモデルを末永くご愛顧いただくためのサポートプログラム」である『NISMOヘリテージ』も、11月24日より開始する。これは日産自動車、ニスモ、オーテックジャパンの3社がサプライヤーの協力のもと、製造廃止となった部品の再供給を検討し、ユーザーがニッサンのパフォーマンスカーを少しでも長く乗り続けてもらえるようサポートする活動。第一弾として、R32スカイラインGT-R用のヘリテージパーツがニスモから販売される。