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アロンソ、F1最終戦アブダビに意気込み「マクラーレン・ホンダ全員の努力が報われるようないい結果を出したい」

2017年11月24日 10:12  AUTOSPORT web

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2017年F1第20戦アブダビGP インタビューにこたえるフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、2017年最終戦F1アブダビGPは楽なレースにはならないだろうと予想しているが、それでもチーム全員の努力が報われるようないい結果を出してシーズンを締めくくりたいと語った。

 アブダビは2017年の最終戦であると同時に、マクラーレンとホンダが共に戦う最後のレースになる。両者のパートナーシップは2015年にF1に復活したが、トップに立つという目標に届かないまま、契約半ばの今季末で袂を分かつことが決まった。

「またシーズンが終わろうとしているけれど、アブダビは1年のレースの締めくくりで訪れるのに最高の場所だ」とアロンソ。

「ここには独特の雰囲気がある。今年は早く過ぎたように感じるけど、シーズンの終わりだと感じるのと同時に、一年中懸命に働いてきたチームの皆は、冬の休暇を楽しみにしているだろう。つまり全員が、シーズン最後のレースで良いパフォーマンスを発揮したいという大きな期待を抱いているということだ。最終戦はたいていは素晴らしいレースになるし、皆がシーズンを好調子で終えようと、持てる力を全て出してくる」

「ヤス・マリーナは僕たちにとってはブラジルよりもトリッキーなサーキットだ。インテルラゴスでは予想外に良い結果を出すことができたけれど、アブダビは前戦よりも厳しいチャレンジになると予想している。もちろん、良い成績でシーズンを終えたいとチーム全体が思っているから、MCL32のパフォーマンスを余すところなく引き出すために懸命な作業をしているところだ。このコースはオーバーテイクが難しいから、予選は重要だ。週末のできるだけ早いうちに正しいセットアップを見つけることが大切だ」

「このサーキットでのレースは、シーズンの締めくくりとして非常に特別なんだ。黄昏時にレースが始まり、終盤には日が落ちる。コンディションが絶え間なく変わるからドライバーにとっては面白い。今年のマシンでこのコースを走り回るのはとても楽しいに決まっているよ。レースを楽しみにしているし、チーム全員の努力が報われるような力強い結果でシーズンを終えられることを願っている」


 チームメイトのストフェル・バンドーンは、F1フル参戦の初めてのシーズンは、苦労はしたものの、多くのことを学べて有意義な一年だったと振り返った。GP2で優勝経験があるヤス・マリーナ・サーキットでの最終戦でいい結果を出したいとバンドーンは意気込んでいる。

「ここ数戦は初めての場所ばかりだったから、よく知っているサーキットでシーズンを終えることができるのは嬉しい」とバンドーン。

「ヤス・マリーナ・サーキットはテストやGP2で何度も走ったことがある。優勝も2度飾っていて、そのことは特別な思い出だ。このコースを今度はF1マシンで攻略するのを楽しみにしている。ここはトリッキーでテクニカルなサーキットだけど、やりがいがある。それに、その形状からオーバーテイクがとても難しい所だ」

「夕方から夜にかけてレースをするのは、アブダビではほとんど経験したことがない。GP2のタイムスケジュールはそうじゃなかったからね。でも太陽が沈むなかドライブするなんてとてもクールだ。このコースでレースをするのは好きだし、このグランプリは特別な感じがする。“今季の終わり”という雰囲気と、週末への多くの期待が入り混じって奇妙な感じだ。この後は冬休みに入って皆、家に帰り、その後、来年のマシンに取りかかることになる」

「今年は僕たちにとって多くの浮き沈みがあった。僕個人のことを言えば、今季のスタートは厳しいものだったけど、シーズンが進むにしたがってチームと懸命に作業をし、やっと実力を発揮できるようになってきたと感じている。コクピットの中でこれまで以上に落ち着いていられるし、シーズン後半の自分の進歩の度合いにとても満足しているよ。厳しい年だったけど、僕は多くを学ぶことができたから、結局のところやりがいのある年になった。来年がどうなるか見るのが待ちきれない。今週末はハードにプッシュして、今季を好成績でフィニッシュするよ」