F1アブダビGPを前に、メルセデスF1チームのトト・ウォルフが週末のレースに向けた抱負を語った。
「我々は2017年シーズンの最終戦アブダビGPに、7カ月前のメルボルン(開幕戦オーストラリアGP)と同様のハングリー精神と熱気をもって挑む。この期間、我々は自分たちの新たな限界を探り、敗北による痛みから復活を遂げ、予想外の課題を克服してきた」
「強力なライバルたちの追い上げにより、今季はこれまで以上の努力をしなければならなかった。このバトルのおかげで(コンストラクターズ、ドライバーズの)両選手権の獲得は、最高に満足のいく結果となったけれどね」
「我々の目標は、大幅なレギュレーション変更が実施されたシーズンでタイトルを獲得する、最初のチームになることだった。目標が達成できたことを誇りに思っている」
「本拠地のキャビネットにどんなトロフィーが飾られていようと、我々が集中するのは常に次のレースであり、次のチャンピオンシップだ。アブダビでの目標はシンプルなもので、自分たちのベストを尽くすこと、あの“気難しいお姫様(W08)”の最後のレースで最大の力を引き出してやること、そして勝つことだ」
「メキシコ、ブラジルでは期待の持てるペースだったし、どちらのサーキットでも、実際はもっと苦労させられるだろうと予測していた。今季の課題を理解するという点で、前進があったことの証拠だ。しかしオースティン(アメリカGP)の後は表彰台の頂点に上がることができずにいるので、アブダビではその状況を変えたいと思っている」
「過去3年間のタイトル決定戦の場となったヤス・マリーナは、チームにとって強烈な想い出のあるサーキットだ。これまで3シーズン連続で勝利しているので、今回は4度目を手にしようという強い意志を持っている」
「このサーキットは様々な低速、中速コーナーがあり、我々のマシン特性に合うものではないかもしれない。しかし最近の進歩が、力強いパフォーマンスを発揮できるという自信につながっている」
「ここ2戦で表彰台を獲得したバルテリ(・ボッタス)は上り調子だし、ルイス(・ハミルトン)もこの歴史的なシーズンを好成績で終えることを目標としている。我々全員が、同じ目標を持っているのだ」