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在宅ワーク時の「ストレス数値」、男女で差 男性は気楽でも女性は苦痛?

2017年11月24日 07:01  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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ストレスを測定するスマホアプリ「ストレススキャン」を提供するDUMSCOは11月22日、ストレス値に関する調査結果を発表した。今年11月、アプリ内でアンケートを実施。ユーザー7489人の回答と、心拍変動をもとにしたストレス数値の関係をまとめた。

ストレス数値を0~100で算出。1日の勤務時間とストレス数値を見ると、「8時間以下」「8~10時間」「10~12時間」「12時間」の中で、「8時間以下」のグループが43.8と最低値となった。

しかし「8~10時間」で47.3、「10~12時間」で48.2、「12時間以上」で47.6と、長時間労働ほどストレス値が大きくなるという現象は見られない。同社は「労働基準法に定められる8時間労働の原則を目安とすることで、ストレス過多を避けられる」と分析した。

高ストレスになる状況「上司との関係が悪い」「今の仕事は好きではない」

上司との関係とストレス数値を見ると、「良い」と回答した人は46.0、「どちらかというと良い」は45.0、「どちらかというと悪い」は47.1と大差はないが、「悪い」は50.4となった。

「今の仕事はどのくらい好きか」によってストレス値も変わる。「好き」と回答した人は45.8だったのに対し、「好きではない」は49.5で、当然ながら嫌いな仕事はストレスが溜まるようだ。

男女で特に差が見られたのは、対面コミュニケーションの頻度とストレス数値の関係だ。男性は「たくさんある」(44.6)と回答した人よりも、「まあまあある」(49.3)、「あまりない」(48.7)、「ほとんどない」(49.5)と回答した人の方が、ストレス数値が高かった。

女性は「カフェ」の方が落ち着く模様

一方女性は「たくさんある」(44.6)、「まあまあある」(45.0)、「あまりない」(45.0)、「ほとんどない」(44.9)のストレス数値に大きな差がみられなかった。

また主な仕事場とストレス値についても、男性は「家」(43.6)が最も低く「カフェなど」(49.2)が最も高かった。しかし女性は「カフェなど」(44.8)が最も低く「家」(46.2)が最も高い。この結果について同社は、仕事・プライベートの得手不得手が男女によって違うことと、

「在宅ワークをする女性は家庭内の仕事も担当し、それがストレスとなっている、またはストレス発散を難しくしている可能性が考えられる」

としている。さらに、勤労に対する私たちのストレスはいろいろな要素の組み合わせで増減するとして、「客観的な数値を活用しながら、自分にとってストレスとなる要因、ストレスを軽減させる要因の両方を見つけることが、適切なストレスマネジメントのキーとなる」とコメントを寄せた。