引っ越し先を決める時、何を基準にして物件を選べばいいかを迷うことがある。とりわけ、最寄り駅からの距離と部屋の広さとの間で悩んだ経験はないだろうか。
2ちゃんねるには11月17日、「引っ越すんだけど『駅チカ』と『家の広さ』どっちを重視した方がいいかな?」というスレッドが立った。スレ主は、「徒歩3分オートロックでワンルーム 徒歩15分の1DK これで家賃環境に差はない場合」で揺れている。
これを受けてスレッドでは、「駅チカ派」と「家の広さ派」が、それぞれのメリットを主張し合っている。駅チカ派からは、
「一人暮らしなら部屋と会社の往復で部屋になんかほとんどいないから 駅チカの方がいい」
「何するんでも駅に近く無いと不便だよ スーパーやコンビニやドラッグストアも全部駅のそばだし」
対して家の広さ派からは、「部屋の広さは正義」「個人的には徒歩15分は楽勝だから広いほう選ぶわ」などの意見が挙がった。
移動時間の短縮をとるか ゆったりと過ごせる部屋をとるか
最寄り駅から近いことのメリットは、なんといっても利便性だろう。通勤や通学の際、移動時間を短縮できるのは嬉しい。駅周辺には飲食店やスーパーなど生活に便利な店があることが多いので、生活に便利だ。
一方で部屋が広いことのメリットは、ゆったりと過ごせることだろう。スレ主は1DKへの引っ越しを迷っているが、その間取りであれば居室と寝室が分けられるので、用途に応じて部屋を使えることも利点だ。
ただ双方デメリットもある。駅に近いと、「あまり近いと電車の音がうるさいぞ」「駅に近すぎると電車通るたびに少し揺れたりするからなー」など、電車の音が気になるという意見もある。同じ条件の部屋だと、駅チカの方が当然ながら家賃が高くなる、というのも気になる点だ。
対して部屋が広かったり、部屋数が多かったりすると、「家広いと掃除大変」「6畳以外は使わない空間or物置になるだけ」といった書き込みが見られた。整理整頓が苦手な人にとっては、広さゆえに物で溢れてしまうリスクはある。一人暮らしなら、部屋が多いと持て余してしまいそうだ。
自分のライフスタイルに合った部屋を探そう
世の中の人は物件選びでは何を重視しているのか。SUUMOジャーナルが2015年に掲載した記事によると、1位が「家賃・価格」(91.5%)、2位に「間取り」(82.0%)が続いた。3位は同率で、「最寄り駅からの徒歩分数」、「面積・広さ」(共に76.0%)だった。駅からの距離も部屋の広さも同じくらい重視しているようだ。
同記事のフリーコメントでは広さ重視派から、「狭いと心がぎすぎすするが、広いと心がおだやかで落ち着き、豊かになるから」、距離重視派からは、「徒歩10分以内ならどんな天候でも仕事先やレジャーなどの移動に苦痛を感じないので」というコメントが寄せられている。
月並みではあるが、その人の好みや生活パターンに合う物件を選ぶことが、生活満足度を高める上では重要ということだろう。