11月22日、東京都港区の東京アメリカンクラブで『GQ MEN OF THE YEAR 2017』の授賞式が開催され、レーシングドライバーの佐藤琢磨が登壇。ともに受賞した元SMAPの稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんらとともに受賞のよろこびを語った。
『GQ MEN OF THE YEAR 2017』は男性向け雑誌『GQ』により選出された、2017年に各分野で圧倒的な活躍を見せた男性に贈られる賞で、今年で12回目の開催。
琢磨は2017年5月に行われた世界三大レースのひとつに数えらえるインディ500での優勝という日本人初の快挙が評価され、『ベスト・スポーツマン・オブ・ザ・イヤー賞』を受賞した。
授賞式に琢磨はタキシード姿で登場。トロフィーを受け取り受賞のよろこびを語った。
「このような名誉ある賞をいただき、ありがとうございます。自分自身の長年の夢であったインディ500で勝つことができて、応援してくださった皆さんにあらためてお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました」
「自分自身、さらに磨きをかけてモータースポーツが発展できるように盛り上げていきたいですし、そのように精進していきたいと思います」
さらに授賞式では受賞者全員によるトークタイムが設けられた。琢磨と元SMAPの稲垣さん、草彅さん、香取さん、そして斎藤工さん(俳優、Filmmaker、モノクロ写真家)、佐藤天彦さん(棋士)、野田洋次郎さん(RADWIMPS、illion)、長谷川博己さん(俳優)、ロバート秋山さん(芸人)ら9名がそれぞれ、2017年の振り返りや2018年に向けての抱負を語った。
琢磨は2017年を振り返り、「僕自身はレース活動を初めて(今年で)20年です。今年はインディカーシリーズ8回目の挑戦になります」と感慨深げ。
「自分が10歳のときに初めてレースを見ました。そこから30年間抱いてきた夢を叶えることができました。続けることで叶う夢があるということを実感し、学んだ、大切な年だったと思います」
さらに、2017年を振り返って背筋が伸びる瞬間があったかという質問に対しては、インディ500授賞式を挙げた。
「レース翌日の授賞式で、みなさんから祝福されました。30人を超えるチーム全員とステージに登壇して、そのスタッフひとりひとりの思いで(自分の)夢を達成できて、レースに勝てたのだと。ファンの皆さんも含め、たくさんの方のサポートがあって(この優勝は)成し遂げられたことだと、背筋がすっと伸びる瞬間がありました」
また、2018年にはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングにチームを移籍することにも触れ、「2018年は北米インディカーシリーズ9年目の挑戦です。新たにチームを移籍します。今度はシリーズタイトルをねらいたいです。1戦1戦集中して、チャンピオンになれるようにがんばりたいと思います」と抱負を語った。
最初は緊張の面持ちだった受賞者たちも、トークタイムでロバート秋山さんなどが場を和ませるシーンなどもあり、次第に柔らかい表情に。会場からも笑い声が上がるなど、和やかな授賞式となった。