2018年1月6~20日に開催される2018年ダカールラリーの競技ルートが発表された。主催するASOは「史上もっともラフで厳しいルート」だと表現している。
2018年で40回目の開催となるダカールラリー。記念すべき40回大会では5年ぶりに行程に組み込まれたペルーのほか、ボリビア、アルゼンチンの3カ国を舞台に全14ステージ、約9000kmで争われる。
今大会で行われる14ステージ中、7ステージは100%、砂丘などのオフロードで争われる。また、バイクとクアッドクラスには2日間、そのほかのクラスには1日間、マシン整備を行うことができない“マラソンステージ”が設定された。
オープニングを務めるペルーではステージ1~6の6ステージが開催。スポーティング・ディレクターを務めるマルク・コマは「ペルーにある、あらゆる種類の砂漠に直面する」とステージの特徴を語る。
1月11日に行われるステージ6で、一行はボリビアへ入国。翌12日はボリビアのラ・パスで休息日となり、13日から競技再開。ボリビアでは計3ステージが行われる。
ただし、このボリビアステージはすべて海抜3000メートル以上の高地での開催。ドライバー/ライダーたちは路面コンディションだけでなく、高い標高とも戦うことになる。
通算13回、ダカールを制しているステファン・ペテランセルも「今大会でも、高地で数日間過ごすことになり、ここが勝負の鍵になるだろう」と語っている。
「高地で4~5日間過ごすことになり、この環境になれるのは大きなチャレンジになる」
一行は1月15日に行われるステージ9で最後の地、アルゼンチンに入国。ここでも計6ステージが行われる。全14ステージ、15日間に及ぶ行程の最終目的地は、アルゼンチン第2の都市、コルドバだ。
ペテランセルは「15日間、9000kmに渡る行程すべてで競争力を発揮しなくてはならないから、入念に準備を整える必要がある」とコメントした。
「ペルーでは砂丘を走り、ボリビアでは高い標高に直面する。そして、アルゼンチンでは流れるように走る高速ステージに立ち向かわなくてはならない」
「特にペルーでは(コドライバーの)ナビゲーションがなによりも重要になってくる。以前にペルーの砂丘を走ったことがあるが、ナビゲーションを受けられないと、文字通り砂漠に取り残されてしまうからね」
■2018年ダカールラリー ルート
日程ステージ区間バイク/クアッド4輪トラック2018/1/6ステージ1リマ~ピスコ272km(31km)272km(31km)272(31km)2018/1/7ステージ2ピスコ~ピスコ278km(267km)278km(267km)278km(267km)2018/1/8ステージ3ピスコ~サン・ファン・マルコナ501km(295km)502km(295km)502km(295km)2018/1/9ステージ4サン・ファン・マルコナ~サン・ファン・マルコナ444km(330km)444km(330km)444km(330km)2018/1/10ステージ5サン・ファン・マルコナ~アレキパ770km(264km)932km(267km)932km(267km)2018/1/11ステージ6アレキパ~ラ・パス758km(313km)758km(313km)758km(313km)2018/1/12休息日ラ・パス 2018/1/13ステージ7ラ・パス~ウユニ726km(425km)726km(425km)669km(368km)2018/1/14ステージ8ウユニ~トゥピサ584km(498km)584km(498km)558km(380km)2018/1/15ステージ9トゥピサ~サルタ754km(242km)754km(242km)754km(242km)2018/1/16ステージ10サルタ~ベレン795km(372km)795km(372km)795km(372km)2018/1/17ステージ11ベレン~チレシト484km(280km)746km(280km)746km(280km)2018/1/18ステージ12チレシト~サンフアン722km(375km)791km(522km)791km(522km)2018/1/19ステージ13サンフアン~コルドバ904km(423km)927km(368km)927km(368km)2018/1/20ステージ14コルドバ~コルドバ284km(119km)284km(119km)284km(119km)
※カッコ内はSS距離