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中井貴一が父親役 波瑠&満島真之介が婚約者に テレ東ドラマ『娘の結婚』

2017年11月22日 12:41  CINRA.NET

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『娘の結婚』 ©テレビ東京
新春ドラマスペシャル『娘の結婚』が、2018年1月8日にテレビ東京系で放送される。

『東京バンドワゴン』シリーズで知られる小路幸也の同名小説をもとにした『娘の結婚』。妻を亡くし、男手一つで育てた娘の結婚を前に、娘の幸せのために葛藤し、奮闘する父親の姿を描く。脚本はドラマ『母になる』などの水橋文美江、監督は『パンとスープとネコ日和』などの松本佳奈が手掛ける。

亡き妻の言葉が気になり、娘の結婚に不安を募らせる國枝孝彦役を演じるのは中井貴一。孝彦の娘・実希役を波瑠、実希の婚約者で、孝彦たちがかつて住んでいたマンションのトラブルメーカー・景子の息子・古市真役を満島真之介が演じる。さらに真の母・景子役のキムラ緑子、父・敏之役の光石研をはじめ奥貫薫、段田安則、原田美枝子らがキャストに名を連ねる。

中井貴一は同作について「今作のようなホームドラマは、淡々とした中で感情の起伏を視聴者にきちんと伝えていかないといけないので、脚本、監督、役者の技量が問われるもの。故にやり甲斐があると思いました」とコメント。

波瑠は「娘をもつ父の目線だけでなく、かつて父に送り出された娘や、娘をおくりだす父を側で見ている母など、色々な目線で楽しめる作品なので、お正月のあったかいお部屋でご家族で見ていただきたいと思います」、満島真之介は「季節感のある食卓や、先祖が繋いできた日本家屋の匂い。親子の愛情。挙げたらきりがないほどの要素が詰まったホームドラマです。新しい一年の始まりに、人生を振り返りながら観てほしいです」と語っている。

■中井貴一のコメント
・オファーを受けた時の感想
今作のようなホームドラマは、淡々とした中で感情の起伏を視聴者にきちんと伝えていかないといけないので、脚本、監督、役者の技量が問われるもの。
故にやり甲斐があると思いました。インパクトが大きいドラマが多い中、お正月にテレビ東京で普遍的なホームドラマをやるということに意義があると感じました。

・國枝孝彦に共感するところ
父親って家族の中で最も寂しい存在ではないかと思うんです。家族のために一生懸命働いてもやっぱり子供は母親が一番で、父親はどうしても娘との距離がある。それでも子供は宝で、子供を愛し、子供に支えられて生きているという父親の気持ちは健気で素敵だと思います。

・テレビ東京ドラマ初出演について
普段ものすごくテレビ東京を見ています。僕の友人がテレビ東京に勤めているのですが、昔「中井は一生テレビ東京には出ないよな」と言われていたのですが、彼もいよいよ定年という時期に、今回出演出来て良かったです(笑)。

■波瑠のコメント
・オファーを受けた時の感想
お正月ドラマには何度か出させていただいていて、家族も喜ぶので今回も楽し
みです。とても温かいお話なので、ぜひご家族で見ていただきたいと思いました。

・演じる上で気をつけていること
普通の家庭に育ったどこにでもいるような女性の持つ空気感や、物語に流れている空気を感じてもらえるように意識しながら演じています。

・視聴者へのメッセージ
娘をもつ父の目線だけでなく、かつて父に送り出された娘や、娘をおくりだす父を側で見ている母など、色々な目線で楽しめる作品なので、お正月のあったかいお部屋でご家族で見ていただきたいと思います。

■満島真之介のコメント
・オファーを受けた時の感想
近年、親や兄弟と疎遠になってしまっている人も増えてきているのではないかと感じています。このドラマを通してお正月に家族との時間をみつめるきっかけになるはずだと思ったんです。また、尊敬する中井貴一さんと共演できるというチャンスを頂き、芝居を通して男同士の関係や距離感を存分に感じたい一心でした。

・役柄について
真は今も昔も変わらない若者の持つ素直さと、これからの未来への葛藤に溢れている素敵な人物。今ある環境や、ぬぐえない不安としっかりと向き合い、前に進んでいこうとする生き方に心打たれます。僕自身アクの強い役が多かったのですが、今の自分と改めて向き合わせてくれる役に出会えた喜びは大きいです。今まで生きてきた自分が真という人物を通してどう滲み出ていくのか、しっかりと感じたいです。

・作品に対する想い
この作品は、これからの時代への希望が詰まっていると思います。家族という普遍的な繋がり。愛情の行方。人と人が出会い形成していく新たな関係性。誰しもが人生のなかで体験していく逃れられない喜びと悲しみを真っ直ぐに、そして繊細に描いているドラマです。季節感のある食卓や、先祖が繋いできた日本家屋の匂い。親子の愛情。挙げたらきりがないほどの要素が詰まったホームドラマです。新しい一年の始まりに、人生を振り返りながら観てほしいです。

■小路幸也のコメント
「娘さんを僕にください」。今では古典的とも言える、若者が緊張しながら恋人の父親に告げるシーンを描きたいなぁ、というそれだけの理由で、他は何も考えずに書き始めた物語でした。そして実際に大きな事件は何も起こらない静かな作品になりました。言い換えるとかなり、いやとても地味なので、テレビドラマのお話をいただいたときには「え? 大丈夫なのこれで?」と、本気で心配しました(笑)。父親である國枝孝彦の年齢は、書いた当時の自分と同じです。そして、ドラマで孝彦を演じていただいた中井貴一さんは、偶然にも僕と同い年でした。波瑠さんが娘役と決まったときには「こんな可愛い娘がいたら嬉しいけど、本当にお父さんは心配だよなぁ」と。きっと僕が父親だったら、恋人役の満島真之介さんに「娘はやらん!」と一喝し、でもその後に「幸せにしてやってくれ」とぼろぼろ泣きながら言うような気がします。僕自身、三十年も前に経験し、きっと皆さんの心の中にも鮮明に残っている人生のひとつの場面。楽しんでいただけたら嬉しく思います。

■水橋文美江のコメント
プロデューサーの阿部さんから「中井貴一さんとお仕事するのが夢だったんです」とこのお話をいただいた時、私もひそかに願っていたことなので飛び上がりました(心が)。執筆しながら父親の中井貴一さんと娘の波瑠さんを思うだけで、あぁなんて幸福な組み合わせだろうと何度ため息をこぼしたことか。親の立場と娘の立場、両方を行きつ戻りつしつつ、原作のあたたかさと誠実さを見失わないように丁寧に紐解いたつもりです。なんでもない日常のかけがえのない時間です。ほんのりじんわり、さりげなく、皆様の心に届きますように。