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アロンソ、デイトナ24時間に備えLMP2カーのテスト。「見事な初走行」とチームは絶賛

2017年11月22日 07:52  AUTOSPORT web

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フェルナンド・アロンソ、デイトナ24時間に備えLMP2カーの初テスト
日曜にトヨタのLMP1カーの初走行を経験したフェルナンド・アロンソが、火曜、デイトナ24時間レースに備え、LMP2カーのテストを行った。

 2018年デイトナ24時間に出場することが決まっているアロンソは、21日、スペインのモーターランド・アラゴンで、リジェJS P217に乗る機会を得た。

 マクラーレンのエグゼクティブディレクター、ザック・ブラウンがオーナーを務めるユナイテッド・オートスポーツから、アロンソが初の耐久レースに挑戦することが、10月末に発表された。アロンソはフィル・ハンソンおよびマクラーレンの来季テスト&リザーブドライバーであるランド・ノリスとともに、来年のデイトナ24時間レースでリジェJS P217を走らせる。

 チームは21日、アロンソがハンソンとともにリジェJS P217のテストに参加、初走行は非常にうまくいったと発表した。

 WECテストが行われたバーレーンからアラゴンに直行し、月曜夜に到着したアロンソは、火曜朝にシート合わせを行った後にリジェに乗り込み、まずはマシンになじむことから始めた。アロンソはすぐにマシンに慣れ、セットアップ変更を繰り返し、さまざまなダウンフォースレベルで走り、少ない燃料とフレッシュタイヤでの走行とフルタンクでのレーススティントの両方を試した。ザック・ブラウンらが見守るなか、一日のなかでアロンソは98周(483km)を走った。

 次のテストの機会は1月5~7日に行われる公式テストの「ロア・ビフォア24」となる。レースは1月26、27日に開催される。


「ユナイテッド・オートスポーツとの最初のテストはとてもうまくいった」とアロンソ。

「デイトナまでは日がなく、スケジュールがタイトだが、今回初めてマシンに乗ることができてよかった。スイッチが多いし、学ぶべきことがたくさんあるから、デイトナに備えて最初のシェイクダウンを行って、マシンについてめいっぱい学習することはとても重要なことだった」

「すべてに満足している。マシンの感触は素晴らしいし、チームも最高だ。ひとつの大きなファミリーといった感じでとてもいい雰囲気だった。今日はいい一日だったよ。デイトナが待ちきれない思いだ」

 ブラウンは「ユナイテッド・オートスポーツでのフェルナンドの初テストは期待どおり、素晴らしいものになった。ワールドチャンピオンである彼を我々のマシンに乗せることは大きな喜びである」と語った。

 共同オーナーでマネジングディレクターのリチャード・ディーンも「フェルナンドとの最初のテストはうまくいった」と述べている。

「彼が初めてのマシンとサーキットにあっという間に慣れてしまったことに驚くべきではないのだろう。すぐに非常にコンペティティブなタイムを刻み、マシンを理解する作業に入り、ロングランやレースディスタンス走行を行った。非常に見事だった」

“トリプル・クラウン”、つまり世界三大レースである、F1モナコGP、インディ500、ル・マン24時間をすべて制することが究極の目標であると、アロンソは繰り返し語っており、デイトナ24時間挑戦はル・マンへの準備のひとつになると考えられている。

 アロンソは19日にはバーレーンで開催されたWEC世界耐久選手権ルーキーテストに参加、ル・マン・プロトタイプを初体験した。アロンソはトヨタTS050ハイブリッド8号車で113周を走りこんでいる。

 ルーキーテスト参加により、アロンソは2018年のル・マン24時間レースにトヨタから出場するのではないかとの推測が高まっているが、トヨタもアロンソもそれについては多くをコメントしていない。トヨタのテクニカルディレクター、パスカル・バセロンは「今後について考える時間はたっぷりある。とりあえず今回のテストは素晴らしい機会だった」と述べるにとどまった。