高山迪彦が手掛ける「オッド(odd_)」が、2018年春夏シーズンから本格デビューする。服作りの基本となる原型を用いず、高山が描いた落書きともいえるドローイングを布に写して服を作るユニークなプロセスで服作りを行なっている。11月26日まで、東京・原宿のKit galleryで新作とイメージルック、服作りの元となったドローイングの展示会を開催している。
高山は服飾大学で服作りを学び、造形を学ぶ大学院に進学。包装紙に太いペンでフリーハンドで絵を描き、その線の形を元に布を切り、ピンで留めるというプロセスで服作りを始めた。描く絵は、電話をしている時などに気がつくと描いているような落書きのようなもので、絵を描いている段階では完成形をイメージしていないという。
今年3月に大学院を修了し、今回発表した3回目のコレクション「odd_003_18」で本格デビュー。前回は帆布を用いてアイテムを製作していたが、今回はメッシュ素材やチェック柄などを取り入れて、色・素材・柄でバリエーションを広げ、よりファッションを意識した全15型を製作した。英語で「風変わりな」や「妙な」を意味するブランド名のように、従来のファッションデザインから逸脱した手法により製作される服は、ユニークなカッティングやフォルムが特徴的だ。中心価格帯は1万8,000円~5万円を想定。卸での展開を想定している。
■展示会「"Hello CQ"」開催期間:2017年11月20日~26日営業時間:11:00~21:00(20日:15:00~、26日:~18:00)場所:at kit gallery住所:東京都渋谷区神宮前2-31-3 宝栄ビル2F-A
公式サイト