フランス人ラリークロス・ドライバーのゲラン・シシェリは、ステファン・オーレが代表を務めるFORS PERFORMANCEと合流し、新たに"G-FORSラリークロス・チーム"を結成。同時に、新型『ルノー・クリオR.S.RXスーパーカー』(日本名:ルーテシア・ルノースポール)を製作し、2018年の世界ラリークロス選手権に投入すると発表した。
このG-FORSチームは、新たに製作される『ルノー・クリオR.S.RXスーパーカー』をフランス選手権、ヨーロッパ選手権(EuroRX)、そしてWorldRX世界ラリークロスの各選手権に投入する予定で、若手ドライバーの育成をメインに、ゆくゆくはWorldRXへのステップアップ参戦の足がかりを作る目的で結成されたという。
そのチーム運営には、これまで数多くのラリークロス・チームでマネージャーを務めてきたフィンランド人のアッテ・ヴァルスタが就任し、その豊富な経験を活かして新チームの立ち上げと舵取りを担うこととなった。
「新たにG-FORSチームを結成し、再び有能なチームマネージャーとのコラボレーションを継続できることに興奮している。我々はこの数年にわたり強固な信頼関係を築いてきており、ともにラリークロスの世界で成功を収めるチームを作りたいと考えてきたんだ」と、G-FORSチームのテクニカルディレクターも務めるステファン・オーレ。
「この後の数ヶ月間、我々はハードに働き非常に競争力のあるルノー・クリオR.S.RXスーパーカーを作り出し、来季のEuroRXを中心にWorldRXに向けても戦いを始めるつもりだ」
またドライバーのシシェリ自身は、すでにアナウンスがあったとおりイギリスのプロドライブが製作する『ルノー・メガーヌR.S.RXスーパーカー』で、来季WorldRXには2台体制となるGCKチームからの参戦が決定。
今季2017年は、オーレのFORS PERFORMANCEから暫定型のルノー・クリオR.S.RXスーパーカーで、WorldRXの数戦にエントリーし、2018年本格参戦に向けてのプラクティスとデータ取りを進めてきた。
「僕はこの1年間、ステファンとFORS PERFORMANCEとともにラリークロス参戦に向けてのデータ収集に取り組んできた。もちろん、新たなルノーのマシンにもそれは活かされるだろうし、僕自身もラリークロスのドライビングに没頭してきた」と、シシェリ。
「ステファンとアッテをサポートし新たにG-FORSチームを組織したのは、才能ある若手を発掘・育成し、世界選手権の舞台に送り込むことを目的としている。G-FORSを踏み台に、世界選手権の舞台にステップアップするためのエキサイティングな機会を提供し、WorldRXで将来的にチャンピオンとなるようなドライバーが出てくるのが、今から楽しみだよ」
また、2017年の第9戦フランスのロエアック・ラウンドでデビューしたスーパー1600クラス向けマシン、『アルファロメオ・ミト・スーパー1600』も、来季のWorldRXフル参戦に向けイタリアを拠点とするテデック・レーシングがマシンのアップデートを敢行。
これまで同チームが主戦場としてきたEuroRXからのステップアップを目指すとしている。