「らくらく連絡網」を提供するイオレと日本幹事能力研究会は11月20日、「幹事と忘年会に関するアンケート」の結果を発表した。調査は今年10月にインターネットで実施し、「らくらく連絡網」の会員1503人から回答を得た。うち82.4%にあたる1238人が幹事を務めたことがある。
幹事を務める際に最も大変なことを聞くと「日程調整」(30.5%)と「お店選び」(29.9%)が多かった。
以降「参加確認の期限までに回答が決まらない」(16.2%)、「参加・不参加の集計」(12.0%)、「お金の徴収」(3.2%)、「お金の計算」(2.8%)、「料理のメニュー選び」(2.7%)、「誘うメンバーの選定」(1.7%)と続く。
「当日連絡ナシのドタキャンなのにキャンセル料を支払ってくれない」
さらに、幹事経験者の62.3%は「幹事を務める際に怒りを覚えたことがある」と回答。どんなことに怒りを覚えた聞くと、「選んだ店をけなされた」「予約したお店を上司の好みで急に変更された」など準備段階でのブチギレ話や、
「コース以外の注文を勝手にされたため会計があわなかった」
「当日に連絡なしでドタキャンされた上にキャンセル料を支払ってくれなかった」
など当日のアクシデントについてのエピソードが寄せられた。他にも「ドタキャンした人物が他のイベントに参加している様子をSNSにアップしていた」というコメントもあった。
人生で一番の怒りが10だとすると、これら"ブチ切れエピソード"の怒り度はどれくらいになるかを聞くと、平均は「5.3」。しかし約9%の人は「10.0」と回答しており、幹事で人生最大クラスの怒りを感じたという人もいた。
2割の社会人が「積極的な立候補」で幹事を務めている
一方、幹事を務める際、どんな時に喜びを感じるかを聞くと、1位は「参加者が楽しんでいると感じたとき」(69.5%)だった。2位以降「感謝されたとき」(35.5%)、「お店選びを誉められた時」(30.5%)、「これまで会話したことのない人同士が仲良くなっている場面を見た時」(17.9%)と続く。
しかし中には「参加者が予定人数の通りだった時」(12.3%)、「介抱しなければいけない人がひとりもいなかった時」(2.3%)など、日々の苦労が垣間見える回答もあった。
ちなみに幹事を務めることになった経緯で最も多いのは「持ち回り制」(34.4%)だ。しかし僅差で「周囲からの推薦」(31.4%)となり、「上司または目上の人からの命令」(20.4%)、「仕方なく立候補」(16.4%)なども少なくはない。しかし「積極的な立候補」という人も22.0%いた。
忘年会の幹事を務めた経験がある人から、今年初めて幹事を務める新人幹事へのアドバイスを聞くと、「幹事も楽しむつもりで、気軽に取り組む方がよい」という内容が多かった。他には、
「良いお店はすぐに予約でいっぱいになってしまうため、早めに開催日を設定する」
「女性参加者が多い時はデザートを用意する」
「参加費は事前に徴収しておく」
という、準備に関することが挙げられた。また「参加者には『ドタキャンする場合でも予約分の料金はいただく』旨を予め伝えておく」「挨拶(司会、乾杯、締め)をされる方には事前に依頼し、段取りを説明しておく」などトラブル回避に役立つアドバイスも寄せられた。