マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、長くマクラーレンで活躍したジェンソン・バトンとの契約が今年いっぱいで終了することを認め、バトンの長年の貢献を称えた。
2000年にF1デビューを果たしたバトンは、2010年からマクラーレンで活動、2016年末でレースドライバーの座から退き、2017年にはアンバサダーおよびリザーブドライバーとしてチームに残った。フェルナンド・アロンソのインディ500参戦に伴い、同じ週末に行われたF1モナコGPにアロンソの代役として参戦したが、その後、バトンはF1に復帰する意志はないと明言、2018年には他のカテゴリーにフル参戦したいと語った。
2017年以降に向けた契約内容変更に伴い、2018年にチームとバトン自身が合意すればマクラーレンのレースシートに復帰する可能性も契約に盛り込まれたが、チームはすでに来年のレースドライバーとして、アロンソとストフェル・バンドーンのラインアップを維持することを決定している。さらに2018年の公式テスト&リザーブドライバーにジュニアドライバーのランド・ノリスを起用することも正式に発表された。
マクラーレンは正式にはバトンとの来季契約について発表を行っていないが、Sky Sportsは、両者のドライバー契約は今季末をもって終了し、更新されないが、何らかの形で関係が維持される可能性は高いと伝えていた。
「ジェンソンはドライバー、そしてアンバサダーとして、我々にとって素晴らしい存在だった。それはF1全体、英国にとっても同じだ」とブーリエが述べたとSky Sportsが報じた。
「彼の契約は今年の終わりで終了する。だが彼は今後もマクラーレンファミリーの一員であり、我々チームから彼のための特別な場所がなくなることはない」
「人生とはこういうものだ。一歩前に進み、次のチャプターへと進む。そうしてランドがサードドライバーの役割を担う」
バトンはまだ2018年のレース活動を明らかにしていないが、シリーズフル参戦を行いたい意向であり、夏にスポット参戦した日本のスーパーGTも選択肢のひとつであると述べている。