今週末の最終戦アブダビGPでF1を引退するフェリペ・マッサは、遠くない将来、フォーミュラEに参戦するだろうと、シリーズ代表のアレハンドロ・アガグが述べた。
EVシフトが加速するなか、自動車メーカーは電気自動車のフォーミュラカーシリーズであるフォーミュラEへの関心を深めており、アウディに続き、ポルシェやメルセデス、ニッサンなどが参入を決めている。これに伴い、参戦ドライバーの質もさらに高まっていくものと考えられる。
アガグは、マッサが現在の布陣に加わることは歓迎すべきことであるとし、また、彼が参戦する可能性は高いと主張する。
「フェリペは強く望まれている、類稀な才能のあるレーサーだ」とアガグはe-racing365に語った。
「シーズン5にフェリペを迎える可能性は非常に高いが、決定権は私にはなく、チームにある」
「チャンピオンシップに彼が加わったら素晴らしいことだ。しかしF1が11月の終わりまであるので、シーズン4への参戦は間に合わないかもしれない」
「なにかしらの展開ががすぐに起きるかもしれないし、それは誰にも分からない。状況が許せば、我々はこれから始まるシーズンに喜んで彼を迎えるだろう」
2002年にザウバーでF1キャリアをスタートして以来、F1グランプリに268回出走したベテランのマッサは、フェラーリに2006年から2013年まで所属し、合計11勝を挙げた。ランキング最高位は2008年の2位。最終戦までルイス・ハミルトンとタイトルを争ったが、わずか1ポイントで敗れた。