アストンマーチンは11月21日(火)、フルモデルチェンジを実施した2シータースポーツクーペ『バンテージ(VANTAGE)』を発表する。これにあわせて、WEC世界耐久選手権のLM-GTEカテゴリーに参戦しているアストンマーチン・レーシングでは同日に新型『バンテージGTE』の初披露を予告するとともにティザー映像を公開している。
11月18日、WEC第9戦バーレーンにおいてLM-GTEプロクラスに参戦する2台のアストンマーチン・バンテージがラストレースを迎えた。『V8バンテージ』をベースモデルとするレーシング・バンテージは2008年、当時のFIA GT2規定に準拠したバンテージGT2としてレースデビュー。
以後、ル・マン24時間レースや日本のスーパーGT300クラスなどに参戦し、2012年からはLM-GTE規定車としてWEC、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズなどで活躍した。
2016年にはLM-GTEマシンのスピードアップを図る新規定に基づき、エクステリアではリヤに大型ディフューザーを備えたほか、リヤウイング位置の変更、バンバーおよびフェンダー形状の改良、カナードの増設など、ベース車両は同じながらも大きくパフォーマンスを向上させるアップデートを施している。
その成果は2016年のLM-GTEプロクラス、今季のLM-GTEアマクラスのドライバーズ、チームチャンピオンのダブルタイトル獲得として表れ、2017年もプロクラスではタイトル争いには加われなかったもののル・マンクラス優勝という結果につながった。
そんなバンテージGTEの新型はパワートレインにこれまでのV8自然吸気エンジンからV8ターボエンジンに置き換えられることが予想されており、今回公開されたティザー映像でもエンジンのモデリングに2機のターボチャージャーの存在を確認することができる。
また、エアロパッケージではリヤウイングステーの形状がスワンネック型に変更されているようだ。
WEC2018/19年シーズンへの投入されるとみられる新型アストンマーチン・バンテージGTEは、イギリス時間の21日(火)20時00分(日本時間22日(水)7時00分)から行われるカンファレンスで初披露される予定となっている。