WRC世界ラリー選手権は11月19日、第13戦オーストラリアのSS17~21が行われ、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が優勝した。ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)は総合2番手走行中のSS21でクラッシュしている。
ラリー・オーストラリアの最終日はにわか雨が降り、ところどころ路面が濡れたダンプコンディションで争われた。
前日20.1秒のリードを築いていたヌービルは、リスクを避けた走りでトップを維持。SS20を終えた時点で14.7秒のリードを保つ。
迎えた最終ステージ、ヌービルはステージ8位を獲得する走りで完走。2017年シーズン4勝目を挙げると同時に、ランキング2位の座を手にしている。
総合2番手でヌービルを追いかけていたラトバラは、総合2位の座をかけて挑んだSS21でクラッシュ。2017年シーズン最終戦での表彰台獲得はならなかった。
ラトバラの脱落で総合2位はオット・タナク(フォード・フィエスタWRC)が獲得。総合3位には地元オーストラリア出身のヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)がつけた。
トヨタのエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)はSS18で総合7番手に浮上すると、ラトバラのクラッシュもあり、SS21でポジションをひとつ上げ、総合6位を手にしている。
2017年のWRCは、このラリー・オーストラリアで全戦が終了。2018年シーズンは1月25~28日、ラリー・モンテカルロで開幕する。