来週のF1アブダビGPに向け、レッドブル・レーシングとトロロッソは、エンジンサプライヤーであるルノーに起きているスペアパーツ不足の影響を受ないことを願っている。
立て続けに起きたパワーユニットトラブルにより、ルノーのエンジンコンポーネントの在庫は大きな混乱状態にある。こうしたコンポーネントは、短期間で生産することが不可能だからだ。
前戦ブラジルGPでのレッドブルは、信頼性を確保するためにエンジンの労りながら走行していた。メキシコGPでは素晴らしい走りで勝利を飾ったマックス・フェルスタッペンは、おおいに不満だったという。
「エンジンがもってよかった」と、レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーはAuto Motor und Sport誌に語っている。
アブダビGPのフリー走行で部品が壊れた場合の対処について尋ねられたホーナーは、次のように答えた。
「起きて欲しくないことだ。それを解決するのは高くつくだろう」
ルノーのメカニックたちは相次いだトラブルに懸命に取り組んできており、ホーナーは彼らを責めてはいない。
「ルノーのメカニックたちがやってきたことは小さな奇跡だ。何週間もの間、彼らは古いパーツを使えるようにし、マシンからマシンへと取り付けていった」
ルノーのトラブルによって、より深刻な影響を受けているのはトロロッソであり、両者の間には高い緊張感が生み出されている。ヘルムート・マルコはレッドブル、トロロッソの両陣営が表明した怒りを鎮めるために動いたが、どちらものチームもルノーには不満があると語る。
「もちろん満足してはいない」
「彼らは問題を解決していないし、パーツは不足している。残念ながらトロロッソは他のチームよりも影響を受けているため、不満が高まっている」
「しかし我々は話し合って声明を出したのだから、万事オーケーだ」