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WRC:トヨタ、最終戦で3勝目なるか。マキネン「状況次第では最高の結果も不可能ではない」

2017年11月18日 21:32  AUTOSPORT web

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ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)
11月18日に競技2日目が行われたWRC世界ラリー選手権の第13戦オーストラリア。2台のトヨタ・ヤリスWRCを投入しているTOYOTA GAZOO Racing WRTはエースのヤリ-マティ・ラトバラが総合2番手に浮上。エサペッカ・ラッピは総合9番手にポジションを上げた。

 ラリー・オーストラリアのデイ2はサービスパークが置かれるコフスハーバー南側を中心にSS9~16までの8SSが行われる予定だったが、SS14はステージ中盤に通過する橋が損傷したためキャンセル。7SSで争われた。

 この日は前日夜に降った雨の影響で、コースの一部が濡れた状態に。競技が進むうちに乾いてくる箇所もあったが、何度かにわか雨が降ったため、ドライ路面とウエット路面が入り交じるダンプコンディションとなる。

 前日、総合4番手につけたラトバラは、この日オープニングとなるSS9でステージ2位を獲得して総合3番手に浮上。続くSS10ではトップタイムを叩き出し、トップを走っていたアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)がストップしたことも手伝って、総合2番手にポジションを上げた。

 ラトバラは、その後も好調なペースで走りきり、トップと20.1秒差の総合2番手でデイ2を走り終えた。

 チームメイトのラッピは、先頭走者を務めることになり“掃除役”を強いられたが、安定した走りを披露。前日より、ふたつポジションを上げることに成功している。

「路面の状態が安定しない難しいコンディションで、我々のクルマは2台とも高い信頼性を示し、選手たちもミスすることなく1日を走りきった」とチーム代表のトミ・マキネン。

「また、我々のウェザークルーの気象情報も的確だったと思う。多くのチームが問題を抱えるなかで我々は1日を通して良い戦いを続けることができたから、とても満足している」

「2位に順位を上げたヤリ-マティは、素晴らしい仕事をした。すべてがうまく行けば明日は表彰台に上ることができるだろうし、状況次第では最高の結果を得ることも不可能ではないと思う」

 ラトバラは「今朝はところどころ道が湿っており、場所によっては濡れていたのでソフトタイヤは正しい選択だったと思う」と語った。

「午後はドライになったが、サービスを出る直前に、にわか雨が降るという情報を得た。本来は、すべてハードタイヤでいくつもりだったが、その情報を鑑みてソフトタイヤを2本盛り込んだ」

「 実際、情報は完全に正しくロングステージの最初と終わりでは路面が湿っており、ソフトタイヤが上手く機能した」

 ラッピは「グリップレベルが目まぐるしく変わるため、一体どれくらいグリップするのか見極めるのがとても難しく感じられた」と先頭走者を務める難しさを語っている。

 競技最終日となる19日(日)はSS17~21までの5SSで実施。最終ステージはステージ上位5名にボーナスポイントが与えられるパワーステージだ。

 5SS合計の走行距離は64.64km、総走行距離は207.11kmとなっている。