11月18日(土)、鈴鹿サーキットで開幕した『RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017』。往年の名車たちが多く登場するこのイベントでオススメの車両と音をレジェンドの星野一義氏、片山右京氏、宮城光氏、伊藤真一氏の4人に聞いた。
■星野一義「4サイクルの音の方がいいね」
二輪から四輪に転向し、「日本一速い男」の称号を得た星野氏。自身の経験から気になるマシンはホンダRC211Vと語った。
「二輪から四輪になったんだけど。(レースを始める)きっかけはホンダがRCでマン島をやっているころ。それが頭に焼き付いて、この世界に飛び込んじゃったからね」
「(鈴鹿ファン感謝祭でRC166に)乗せてもらって夢をもらったときは感激したよ。やっぱり2サイクルじゃない方がいいね僕は。4サイクルの音の方がいいね。できれば(鈴鹿ファン感謝祭で乗った)RCに乗りたいくらい」
■片山右京「今回のここにはいないマシンだけど」
リタイアを恐れない走りから『カミカゼ右京』の異名をとる片山氏。鈴鹿サウンド・オブ・エンジンの車両でオススメの音については「今回のここにはいないマシンだけど、マトラの12気筒エンジン(笑)」と登場しない車両の名前を挙げた。
「動画で聞いてすらいい音だからね。それからラルースの時のランボルギーニのエンジンもいい音。フェラーリの12気筒よりもホンダサウンドに近いっていう感じでね。トルク感を感じるボワンッボワンッていう音。ここにいるクルマとしてはマツダの4ローターかな。国産で唯一ル・マンを制したエンジンだしね」
■宮城光「先輩が世界にチャレンジした車両を見るべき」
二輪、四輪問わずさまざまなレースカテゴリーで活躍した宮城氏。「やっぱりマキF101C。あとはコジマKE007」と2台のF1マシンを上げた。
「日本人がデザインした純国産フォーミュラワンだし、それが40年近くたった今も走っていることは素晴らしいと思う。70年代のモーター文化はオイルショックで日本が厳しくなっていました。そのなかで、僕らの先輩が世界にチャレンジした車両を見るべきですね」
■伊藤真一「自分が開発したマシン」
全日本ロードレース選手権で3度のチャンピオンを獲得し、鈴鹿8時間耐久ロードレースでは7回のポールポジションと優勝4回の記録している伊藤氏。オススメのマシンは自身も開発に携わったホンダRC211Vと話した。
「RC211Vですね。自分が開発したマシンなので」と伊藤氏。
「(RC211Vは)15年以上経っているんですよね。つい最近のような感覚でいましたけど、やっぱり今見ると年代を感じるなという気がします」
「これが今のMotoGPマシンの元祖だったので、自分としては感慨深いマシンですし、良く見てほしいです」
19日(日)に2日目を迎えるサウンド・オブ・エンジン。明日は晴れの予報のため、レジェンド4人がオススメするマシンとサウンドを聞きに鈴鹿サーキットを訪れてみては?