WRC世界ラリー選手権は11月18日、第13戦オーストラリアのSS9~16が行われ、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合首位に浮上。20.1秒差の総合2番手にヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が続いた。
競技2日目のラリー・オーストラリア。初日20.1秒の大量リードを築いたアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)は、SS10のスタートから2km程度進んだ地点でアウト側のバンクにヒットしてしまう。
この影響で、マシン左側にダメージを負ったほか、前後ともタイヤがパンク。ミケルセンはスペアタイヤを1本しか積んでいなかったため、走行を断念することとなった。
これで総合首位にはヌービルが浮上。総合2番手にラトバラ、総合3番手にはクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)がつける展開に。
首位に浮上したヌービルはペースを落とすことなくSS12~13も制してギャップを19秒まで拡大。このヌービルの快走に、追いかけるラトバラも「ティエリーに、このペースを維持されてしまったらチャンスはない」とコメントしている。
続くSS14はステージ中盤にある橋が午前の走行で傷んだためキャンセル。2台が同時に走行するスーパーSS形式のSS15~16でもヌービルはラトバラを上回り、最終的に20.1秒までリードを広げて2日目を終えた。
ラトバラの後方、総合3番手はミークとオット・タナク(フォード・フィエスタWRC)が争っていたが、ミークはSS12走行中にクラッシュがあり、リヤサスペンションを破損してタナクにポジションを譲り、総合13番手までポジションを落としている。
前日、先頭走者として“掃除役”を務めたセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)は滑りやすい路面に足元をすくわれてスピン。この際にマシンのバンパーとフロントスプリッターにダメージを負ったが、総合6番手で2日目を走りきった。
ラトバラのチームメイト、エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)は総合9番手につけている。
ラリー・オーストラリアの競技最終日となる19日(日)はSS17~21までの5SSで争われる。