10月のメキシコGP決勝日の朝、レッドブルのホスピタリティでクリスチャン・ホーナー代表、ヘルムート・マルコ博士、そしてホンダの山本雅史モータースポーツ部長が同席する光景に遭遇した。
するとホーナー代表と山本部長は、熟読していた書類にそれぞれサインを交わし始めたのである。
2019年からのパワーユニット供給に関する、レッドブルとの契約書?などということではなく、実は来季からF2選手権へのステップアップが見込まれている福住仁嶺選手に関して、それぞれが合意書を交わしたのであった。
ホーナー代表はアーデン・インターナショナルの共同オーナーでもあり、来季からはF2に復帰する。
かつては欧州F3000選手権でチャンピオンを輩出するなど有力チームだったアーデンも、最近は低迷気味。
しかしホーナー代表は、「抜本的なチーム強化を行う。そこに福住をぜひ迎えたい」と熱烈なラブコールをホンダ側に送り、それに山本部長が応えたということだ。
そこにレッドブル首脳のマルコ博士が、同席していた意味は大きい。ホンダとレッドブルとの関係が、急速に緊密になっていることを窺わせるからだ。
さらにマルコ博士がレッドブルドライバーの人事権を握っていることも合わせて考えれば、福住の今後の活躍次第では彼がレッドブルドライバーに抜擢される可能性も十分ありうるだろう。
福住を始めとするホンダドライバー海外組の来季の動向、そしてレッドブルとホンダの今後など、詳しくは今週号のオートスポーツNo.1469の巻頭に報じられている。
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