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「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』『泥棒役者』

2017年11月17日 21:42  リアルサウンド

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 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、お布団に入ってぬくぬくしている時と美味しいご飯をホクホク食べている時が最も幸せな、リアルサウンド映画部のゆとり女子・戸塚が2作品をオススメします。


参考:スタジオライカのアニメーション制作技術が明らかに 『KUBO/クボ』メイキング映像


■『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』


 折り紙は苦手な方です。そんなリアルサウンド映画部のゆとり女子・戸塚が、まず1本目にオススメしたい映画は、『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』。


 本作は、スタジオライカが手がけるストップモーションアニメ映画。スタジオライカ作品を今回初めて観たのですが、エンディングのメイキング映像を含めて、あまりの凄さに口が開くほど呆然としてしまいました。観終わって座席から立った瞬間に、フツフツと興奮が湧き上がり、そのまま道ですれ違う人全員に、「とにかく映像がすごいから観て!」と掴みかかって言いふらしたくなるほど、感動しました。


 映像の美しさ、滑らかさ、リアルさに思わずため息が出てしまいます。日本人が見た日本ではないからこその独特の世界観に、三味線の音色で折り紙に命を与えるという斬新さに、主人公・クボの仲間が、面倒見の良いサルとノリは軽いが弓の名手のクワガタという奇妙さに、心が踊ります。ワクワクが止まりません。


 総作業時間、1,149,015時間。総制作期間、94週。途方もなさすぎて、イマイチぴんと来ないですよね。百聞は一見に如かず。この週末、大きいスクリーンと特別な音響で、『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』の世界観を体験してみてはいかがでしょうか? あなたもきっと、新たな映像体験をできるはずです。


■『泥棒役者』


 去年の母親の誕生日には、ヨシタケ シンスケさんの絵本『もう ぬげない』をプレゼントしました。ちなみに私が小学1年生のときにハマっていた絵本は、飯野和好さんの『ねぎぼうずのあさたろう』シリーズです。そんなリアルサウンド映画部のゆとり女子・戸塚が、2本目にオススメしたい映画は、『泥棒役者』。


 関ジャニ∞丸山隆平が、単独初主演を務める喜劇エンターテインメントです。“笑い”あり、“涙”あり、そして観終わった後には、心がほっこり温まるような素敵な作品です。家族で観るのもよし、友達と観るのもよし、恋人と観るのもよし、そして、一人で観るのもよし! 老若男女すべての人が楽しめます。


 主人公・大貫はじめは、人が良すぎるモジャモジャ頭。これは、丸山さんにしかできない役なんじゃないかと思うほどのハマり役でした。そして、脇を固める市村正親さん、石橋杏奈さん、宮川大輔さん、高畑充希さん、峯村リエさん、ユースケ・サンタマリアさん演じる全員のキャラクターが立っていて、一人ひとり愛せるポイントも笑える一面もあります。


 中でも個人的に猛プッシュ、激推し、一押ししたいのが、片桐仁さん演じるユーチューバーの高梨仁。脇汗がすごく、クレーマー気質な嫌なやつなのですが、憎みきれない可愛らしさがあります。「けん玉をしながら」、「フラフープしながら」、「洗濯バサミを挟みながら」、「たこ焼き食べながら」など、“〇〇しながら「恋はメデューサ」を歌ってみた”動画をYouTubeにアップし続ける毎日を送っています。絶対人気でないだろうなという、つまらない感じがツボです。どんなに売れなくても、いつかはビックなユーチューバーになるという夢を見て、毎日毎日ネタを試行錯誤しているんだろうなと想像すると、どんどん愛らしくなってきます。


 自分がうまくいかないから、その鬱憤を他人にクレームを言うことで発散しようとするところも、ある意味最も人間らしくて、リアルなキャラクターなのではないでしょうか。そんな彼のユーチューブチャンネルが、実際に開設されているので、(参照:ユーチューバー・高梨仁(片桐仁)のYouTubeチャンネル開設 丸山隆平主演『泥棒役者』特別映像)そちらもぜひ視聴してみてください。ゆるっと面白いです。


 少し話が脱線しましたが、『泥棒役者』はたくさんの優しさと愛が詰まっている物語です。たくさんの伏線も散りばめられており、きっと最後には「あっ」と驚くことでしょう。


 あなたも週末映画館で、笑って、泣いて、心を温めてみてはいかがでしょうか?(リアルサウンド編集部)