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マカオFIA GTワールドカップ:“マイスター”モルタラがQFレースのPP獲得。AMGトップ4独占

2017年11月17日 20:02  AUTOSPORT web

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FIA GTワールドカップで予選ポールポジションを獲得したエドアルド・モルタラのメルセデスAMG GT3
第64回マカオグランプリは11月17日、ギア・サーキットでFIA GTワールドカップの予選が行われ、エドアルド・モルタラ(メルセデスAMG・チームドライビングアカデミー)のメルセデスAMG GT3が予選レースのポールポジションを獲得した。トップ4までをメルセデス勢が占めている。

 WTCC世界ツーリングカー選手権、FIA F3ワールドカップで赤旗中断が相次いだことから、予定よりも35分遅れとなる現地時間17時にスタートしたFIA GTワールドカップの予選。なお、フリープラクティス2でクラッシュを喫してしまった吉本大樹は、フレームまでダメージが及んでしまっており、修復が間に合わず予選は出走できなかった。

 夕暮れが包むなか迎えた予選では、序盤こそFP2でトップタイムを記録したロビン・フラインス(アウディスポーツ・チームWRT)のアウディR8 LMSがタイムを刻み始めるものの、Rベンドのアウト側にわずかにヒット。フロントまわりを壊してしまう。ガムテープ補修でふたたびコースインしたが、その後タイムを伸ばせなかった。

 予選は開始から15分を過ぎたあたりから、メルセデス勢の独壇場となっていく。ダニエル・ジュンカデラ(メルセデスAMG・チームドライビングアカデミー)、ラファエル・マルチェッロ(メルセデスAMG・チームグループMレーシング)、マーロ・エンゲル(メルセデスAMG・チームグループMレーシング)らがトップタイムを塗り替える展開となり、タイムも向上。モルタラは2分17秒565とF3に迫らんばかりのタイムを記録し、“マカオマイスター”の実力を発揮。昨年に続くポールとなった。

 2番手はジュンカデラ、3番手エンゲル、4番手マルチェッロと、予選はメルセデス勢がトップ4を独占。予選レースではシルバーに彩られたメルセデスが4台並ぶ。5番手はニコ・ミューラー(アウディスポーツ・チームWRT)で、アウグスト・ファーフス(BMWチーム・シュニッツァー)、トム・ブロンクビスト(ローヴェ・レーシング)とBMW勢が続く。7番手までは多くがDTM参戦ドライバーで占められた。

 今回がデビューレースとなるホンダNSX GT3は、ランガー・バン・デル・ザンデが駆り2分19秒231を記録。12番手グリッドからレースを戦うことになった。