瀬々敬久監督の新作映画『友罪』の追加キャストが発表された。
2018年5月から公開される『友罪』は、薬丸岳の同名小説が原作。ジャーナリストになる夢に破れて町工場で働き始めた益田が、過去を語りたがらない同い年の工場勤務の男・鈴木と交流する中で、鈴木が17年前に起きた児童連続殺傷事件の犯人ではないかと疑い始めるというあらすじだ。益田役を生田斗真、鈴木役を瑛太が演じることがこれまにわかっていた。
追加キャストとして発表されたのは、息子が犯した事件がきっかけで一家離散し、贖罪の日々を送るタクシー運転手・山内修司役の佐藤浩市、鈴木に好意を抱く藤沢美代子役の夏帆、益田の元恋人で児童連続殺人事件の犯人を探る雑誌記者・杉本清美役の山本美月、鈴木の少年院時代に担当法務教官だった白石弥生役の富田靖子。
さらに奥野瑛太、飯田芳、小市慢太郎、矢島健一、青木崇高、忍成修吾、西田尚美、村上淳、片岡礼子、石田法嗣、北浦愛、坂井真紀、古舘寛治、宇野祥平、大西信満、渡辺真起子、光石研の出演も明らかになった。
夏帆は撮影を振り返り「身も心もへろへろになって、答えが分からなくて躓いて。それでも、誰よりもまっすぐに全身全霊でこの作品にぶつかっていく監督をみていたら、弱音を吐いてる場合じゃないと、わたしも腹をくくって挑ませていただきました」とコメント。
山本美月は「監督から、清美は唯一普通の人だから普通の女の人を演じてほしいと言われ、普通ってなんだろうと、とても考えさせられる作品になりました」、富田靖子は「葛藤した。葛藤は瀬々監督のもと、『熱』にそして『祈り』に変化していく。どうか、この『祈り』が届くことを願って・・・」とのコメントを寄せている。
■夏帆のコメント
瀬々監督から、毎回「リミッターを超えてください」という演出をされて、頭がまっしろになり、監督が思う限界点まで到達できていたのか撮影が終わった今でもよく分かりません。
身も心もへろへろになって、答えが分からなくて躓いて。それでも、誰よりもまっすぐに全身全霊でこの作品にぶつかっていく監督をみていたら、弱音を吐いてる場合じゃないと、わたしも腹をくくって挑ませていただきました。
公開はまだ少し先ですが、楽しみにしていただければと思います。
■山本美月のコメント
瀬々監督をはじめ、素晴らしいキャストの方々とご一緒できたことを、とても光栄に思います。
監督から、清美は唯一普通の人だから普通の女の人を演じてほしいと言われ、普通ってなんだろうと、とても考えさせられる作品になりました。
なにが間違いなのか、正しいのか、作品を観ていただいた方々それぞれの答えを見つけて頂きたいです。
■富田靖子のコメント
「友罪」のお話をいただいた。愕然とする。
光のようなものは感じるが、闇があまりにもすざまじかった。私が日常で 母親という存在であるからかもしれない。葛藤した。葛藤は瀬々監督のもと、「熱」にそして「祈り」に変化していく。どうか、この「祈り」が届くことを願って・・・