FIA F3ワールドカップの予選トップ3を占めたドライバーたち。中央がPPのエリクソン 第64回マカオグランプリは11月17日、ギア・サーキットでFIA F3ワールドカップの予選2回目が行われ、ジョエル・エリクソン(モトパーク)がランド・ノリス(カーリン)をおさえ、予選レースのポールポジションを獲得した。
いよいよ18日の予選レースに向けたグリッドを決することになる、FIA F3ワールドカップの予選2回目。ただ、直前に行われたWTCC世界ツーリングカー選手権の予選/MAC3が赤旗が相次いだことで遅れ、15時25分スタートの予定が、15時56分にスタートが切られた。
序盤から2分13秒台のタイムが刻まれていくなか、開始から9分が経過した段階で、ユアン・ダルバラ(カーリン)がクラッシュ。まず一度目の赤旗が提示される。16時12分には再開されたが、今度は前日の予選1回目でクラッシュしていたセルジオ・セッテ・カマラ(モトパーク)がフィッシャーマンでクラッシュ。前日ほどのダメージではなかったものの、ふたたび赤旗となった。
この時点でダニエル・ティクトゥム(モトパーク)やセッテ・カマラらが2分11秒台のタイムを記録。また、フェルディナンド・ハプスブルク(カーリン)やグァンユー・ヂョウ(SJMセオドール・レーシング・バイ・プレマ)が相次いで12秒台に入れたが、そこに2分11秒734で3番手に食い込んで来たのは関口雄飛(B-MAX Racing Team)だ。
ただ、セッテ・カマラのクラッシュによる赤旗の後、ノリスが一気にタイムを上げ、2分10秒744まで刻む。さらにジョエル・エリクソン(モトパーク)が2分10秒720と、わずか0.024秒差でかわし、トップに躍り出た。
セッションも終盤に近づこうかという残り5分21秒で、三度赤旗が出される。中国人ドライバーで期待がかかっていたヂョウがクラッシュを喫し、スタンドからは大きなため息がもれたのだ。この赤旗後も予選2回目は再開されたが、ノリスはアタック再開を取り止めた。
再開後、2周アタックがこなせようかというタイミングで、2分10秒台に入れたのはカラム・アイロット(SJMセオドール・レーシング・バイ・プレマ)。2分10秒810というタイムをマークしたが、エリクソン、ノリスのタイムには届かずとなった。
セッション終了間際、チェッカーまで残り14秒というタイミングで4回目の赤旗が提示されることになったが、最終コーナーでアウト側のタイヤバリアにヒットしてしまったのは、ここまで日本勢最上位の8番手につけていた関口だ。激しく左リヤタイヤをヒットし、反対側のガードレールへ。そのまま予選2回目は終了となった。
最終的に予選レースのポールポジションはエリクソン。2番手にはノリスがつけ、3番手がアイロット、4番手にはギュンターと、今季のヨーロピアンF3のランキングトップ4が2列目までを占めた。日本勢では、関口の8番手が最上位となっている。