2017 AUTOBACS SUPER GT Round8
「MOTEGI GT GRAND FINAL」
●開催日:公式予選 11月11日(土)/決勝 11月12日(日)
●開催地:ツインリンクもてぎ 4.801km
●入場者数:11月11日(土)1万9500人 11月12日(日)3万6000人 大会総入場者数:5万5500人
2017年最終戦がツインリンクもてぎにて行われました。シーズン最後となる今大会ではウエイトハンデを下し、開幕戦以来のノーハンデでの戦いとなりました。予選日の朝にポツポツと雨が落ちた時もあったが、その後は綺麗な青空の中予選、決勝が行われました。予選はQ1を中山選手が担当し4位で通過し、Q2を川端選手が7位を獲得し前方からのスタートとなりました。
決勝はスタートの混乱で順位を落としてしまうものの、ピットワークの速さとその後のハイペースでのラップにより入賞が見えておりましたが、他車に追突され再び順位を大きく落としてしまい、16位でレースを終えました。
●11月11日(土) 公式予選:7位
天候:晴
コース:ドライ
気温/路面温度
GT300:Q1開始時17℃/22℃
Q2開始時17℃/22℃
Q2終了時17℃/21℃
今シーズン最終戦の為、ウエイトハンデを下し、開幕戦以来のノーハンデの戦いとなりました。18号車UPGARAGE BANDOH 86もそれまでのウエイトハンデがなく本来のポテンシャルを発揮し、悲願の表彰台を目標にサーキットに乗り込みました。
天気予報では雨の可能性もあり、フリー走行直前にポツポツを雨粒が落ちることもありましたが、路面を濡らすほどではありませんでした。その後は雲も晴れていき、青空のもとでの走行となりました。
公式練習は中山選手から走り出し、走行開始直後コースオフした車両があった為、赤旗中断もありましたが、6周目には1分48秒127で、その時点でのトップタイムを叩き出しました。セッティングを微調整した後、川端選手に交代し、走行を重ねていきました。続くGT300の占有走行まで川端選手が走りきり、10番手で走行を終えました。
午前中の走行の結果から予選に向けてはリアスプリング、フロントスタビライザー、ダンパーセッティング、リアウイング、車高と大きくセッティングを変更し予選に臨みました。
予選Q1は確実に予選で上位へ行く為に中山選手が担当しました。タイヤはソフトタイヤを選択し、挑みました。
14時ちょうどから予選(Q1)は開始され、続々とコースインしていく中、18号車UPGARAGE BANDOH86は発熱のいいソフトタイヤの為、3分間ピットで待ってからコースインしていきました。アタックのスペースとタイミングを見ながら、順調にタイムを上げていき、4周目にアタックを開始しました。
各セクターでタイムを更新していき、1分47秒552で3番手のタイムを叩き出します。その後88号車が記録を更新した為、4番手でQ1を終えました。
予選Q2は川端選手が担当しました。Q1の走行状況からタイヤはミディアムコンパウンドを選択し、14時45分の開始と共にコースインしていきました。ミディアムコンパウンドの為、ソフトタイヤ以上にしっかりとタイヤに熱を入れながら、アタックしていきました。
4周目にQ1のタイムを上回る1分47秒465を記録し3番手まで上がりました。しかし、他車もQ1以上にタイムを更新していき、最終的に7番手で予選を終えました。
ポールポジションは4号車のグッドスマイル初音ミクAMG、2位は55号車のARTA BMW M6 GT3、3位は65号車のLEON CVSTOS AMGという結果となりました。
●11月12日(日) 決勝:16位
天候:晴
コース:ドライ
気温/路面温度
スタート前:16度/23度
中盤:19度/25度
終盤:19度/24度
ゴール:14度/18度
決勝日は朝から雲ひとつないような青空のもと決勝日を迎えました。今回はGT500と統一戦に向けての交流でDTMの3台の車両が走行し、さらに自衛隊のF-2戦闘機のデモフライトもあり、最終戦にふさわしく多彩なイベントでサーキットは盛り上がっていきました。
デモフライトを終えたあと、20分間のウォームアップ走行は川端選手から走り出しました。開始直後にコース上で接触した車両があった為、赤旗が出ましたがすぐに再開し、決勝に向けての確認をしていきました。
再開後アウトインで、中山選手に交代とともにミディアムタイヤを装着してコースへと戻りました。決勝向けに変更したセッティングは感触がいいと中山選手からの無線も入り、計測5周目には1分48秒812を記録し、このセッションをトップタイムで終え、決勝へと期待の膨らむ状況となりました。
決勝は、予選で使用したタイヤから抽選でスタートタイヤが決まる為、18号車UPGARAGE BANDOH 86はQ1のタイヤが選ばれた為、Q1で使用したソフトタイヤでのスタートとなりました。ソフトタイヤでのスタートに合わせて、川端選手がショートスティントでペースを上げ、中山選手がミディアムタイヤでチェッカーまで走りきる作戦を選択しました。
13時30分にスタートが切られ、栃木県警の白バイ5台とNSXとフェアレディZの2台のパトカー、そして3台のDTM車両に続きパレードラップが始まりました。続いてセーフティーカの先導でフォーメーションラップを行い、いよいよ2017年最終戦のスタートが開始されました。
1コーナー、2コーナーはポジションをキープし、うまくスタートしたのですが、2コーナーの立ち上がり後、加速のいい51号車のJMS P.MU LMcorsa RC F GT3に3コーナーでインに並ばれ、外側に押しやられてしまいポジションを落としてしまいました。
そのまま51号車に続く形で来た車両にも抜かれて14位まで大きく後退してしまいました。その後は前の数台と連なりながら走行が続きオーバーテイクの機会を伺いますが、GT3車両の得意なストップ&ゴーのコース特性もあり、厳しい展開が続いていきました。
9周目に前を走る車が接触でコースオフした為、ポジションが1つ上がりました。しかし、川端選手からタイヤがきつくなってきたと無線が入り、3号車B-MAX NDDP GT-Rに90度コーナーで抜かれてしまい14位と戻ってしまいました。
1人のドライバーが走れるミニマムのタイミングの16周目にピットインし、中山選手へとドライバー交代と共にタイヤを4輪交換、給油を終え27位でコースへ戻ります。
コース復帰後すぐに10号車GAINER TANAX triple a GT-Rをオーバーテイクします。
その後も上位を走る車と同じようなラップタイムを出しながら周回を重ねていき、前を走っていた車両がピットインやトラブルで停止した車両もいた為、26周目に14位まで順位を上げました。まだピットストップしていない車もいた為、このままなら入賞圏内にも入れると思っていたところ、28周目3コーナーで後続車両に横からぶつけられてしまいスピン。
左側のサイドフェンスを失い、ドア、窓ガラス、フロントバンパーが破損してしまいました。タイヤ、ホイールにも接触していましたが、幸いパンクはしておらず、すぐにコースへ復帰しましたが、19位までポジションを失ってしまいました。
パーツの破損もあり、車両のバランスが崩れ、それまでのようにペースを上げることが出来ませんが、チェッカーを目指し、懸命に走り続けました。
苦しい状況ながらも1コーナーで60号車SYNTIUM LMcorsa RC F GT3を36周目にオーバーテイク、次に前を走る5号車マッハ車検 MC86 GTNETを狙い距離を詰めていきますが、39周目に後ろからハイペースで来た26号車TAISAN SARD R8 FUKUSHIMAに抜かれてしまい16位に後退してしまいました。ファイナルラップまで5号車マッハ車検 MC86 GTNETとはテールトゥノーズの戦いをしましたが、そのままチェッカーを受け、16位で完走しました。
予選結果も悪くなく、ペースも良かった為、なんとか入賞、そして表彰台で今シーズンを終えたかったですが、スタートと他車からの接触により悔しい結果となってしまいました。
チームポイントは23ポイントで18位、ドライバーポイントは6ポイントで19位という結果で3年目のシーズンの幕を閉じました。
今シーズンも多くの皆様ご協力・声援に支えられ無事シリーズを締めることができました。本当にありがとうございました。
中山友貴選手
「レースは川端選手スタートで、ミニマム、後半を固めのタイヤで担当しました。28周目の3コーナーで、後方から当てられて大きく出遅れてしまいました。結果は16位でした。
今回のレースは、予選で狙っていたポジションに届かなかった事が、レースへも響いてしまったように感じました」
「マザーシャーシの勝ち方としては、最低でも4位以内、上位からレースをスタートしないと、車両特性を含め、コース上でオーバーテイクする事が非常に困難です」
「レース中の接触についても非常に残念でした。やはり中段以降は、様々なドライバーがいるので、アクシデントに巻き込まれるリスクも考え、なるべくその位置を走らないようにしないといけないと痛感しました」
「車の調子がよかったので残念で仕方ないです。これで、今シーズンのレースが全て終了となり、ランキング18位でした。私の気持ちとしては、新しくチームに加入した川端選手がようやくコースとマシンに慣れ始めていたので、ここから開幕戦であれば、全く違う結果が見えると思う気持ちはありますが、現実は結果が全ての世界です」
「私としては、チームメイトがチームにスムーズに馴染めるよう、またプロとしての振る舞い方、戦い方を指導し、先輩としてチームを引っ張る役割もありました。うまくいかない事の方が多かったですが、今後の改善点でもあると思います」
「すべて結果を出す為、しっかりとこの1年を振り返り、反省をして、また来年に向けた準備をしたいと思います。皆さま応援ありがとうございました」
川端伸太朗選手
「今シーズン、沢山の応援をして頂きありがとうございました。結果は残念ながら予選7位、決勝16位という不甲斐ない結果に終わってしまいました。スタートでの混乱で順位を落とし、後半スティントでも後続車からの追突で順位を落としてしまい、最終戦を後味の悪い形で終えてしまいました」
「1年間を通して調子が良いレースも何レースかありましたが、そういった時に限ってトラブルやアクシデントが起きてしまったり、運を引き寄せられなかったシーズンでした。
しかし、良い時ばかりではないのがレースですから、1年目での試練を来年以降の糧にして、今後成長していければと思います」
「チャンスをくださった石田監督、坂東総監督をはじめ、なにからなにまで教えてくださった中山選手、RS中春のみなさん、またスポンサー様や、応援してくださった皆さん、関わってくださった皆さんに感謝しております。ありがとうございました」
「来年以降の活動についてはまだ決まっておりませんが、またサーキットで会える日を楽しみにしています。今後とも宜しくお願い致します」
坂東正敬総監督
「なかなか上手くいきませんね。応援してくれたスポンサー様、ファンの皆様には本当に申し訳ありません。25号車は入賞しているのでMCとヨコハマタイヤでの上位は狙えたと思っています。川端選手も頑張ってくれたのですが、最近のGT300のレベルは凄く高いです」
「3年目でトラブルも少なくなってきたのですが、まだまだアップデートをしないとGT3には太刀打ちできません。結果が全ての世界ですので得意なサーキットで取りこぼしをいかにしないか? ここは重要なポイントです」
「足りない物は明確になってきたので今後は更にチームをレベルアップして望みたいと思っています。本当に沢山の応援のお蔭で今年は頑張る事が出来ました。本当に1年間ありがとうございました」