WRC世界ラリー選手権は11月17日、第13戦オーストラリアのSS1~8が行われ、アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合首位につけた。
2017年シーズン最終戦となるラリー・オーストラリア。2016年の同大会を制しているミケルセンはオープニングのSS1でトップタイムを記録して総合首位に立つ。
勢いに乗るミケルセンは続くSS2~4もステージ優勝を奪ってリードを拡大。追いかけるクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)が、わだちに捕まりマシンフロント部分にダメージを負いペースを上げられなかったこともあり、17.9秒ものリードを築いてみせる。
続くSS5は0.1秒差でチームメイトのティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)にステージ優勝を譲ったものの、リードは拡大。最終的にSS8で総合2番手に浮上したヌービルに対し20.1秒もの差をつけて競技初日を終えた。
また、ミケルセンとヌービルは、ふたりでこの日に行われた8SSすべてでステージ優勝し、ヒュンダイ勢が競技初日を席巻している。
総合3番手はミーク、総合4番手にはヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が続いた。ラトバラはSS1でディフューザーを失うアクシデントがあったほか、インターコムに不具合を抱え、コドライバーのペースノート読み上げが聞きづらくなるトラブルも。
さらにSS4~5走行中にはフロントガラスにヒビが入る不運も重なったが、トップと29.9秒差。前を走るミークとは9.1秒差につけている。チームメイトのエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)は総合11番手だ。
また、前戦でシリーズチャンピオンを決めたセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)は、先頭走者としてSSの“掃除役”を強いられた上、SS2ではパドルシフトにトラブルがあり総合8番手。
ヌービルとランキング2位を争うオット・タナク(フォード・フィエスタWRC)は、午前と午後に1度ずつリヤディフューザーを失ってしまいハンドリングに苦戦。総合6番手で初日を走り終えている。
競技2日目の18日(土)はSS9~16までの8SSで開催。オープニングのSS9は現地7時18分スタートとなっている。