2018年のMotoGPに参戦するレプソル・ホンダ・チームは、11月14~15日にスペインのバレンシア(リカルド・トルモ)サーキットで行われたオフィシャルテストに参加。2018年に向けて新エンジンやスイングアームなどのテストを行った。
テストにはレギュラーライダーのマルク・マルケスとダニ・ペドロサのふたりが参加。エンジンやシャシー、制御系のテストを行うと同時に、ミシュランが供給する新コンパウンドのリヤタイヤをテストしている。
マルケスはテスト最終日にトータルで61周を走り込んで、全体ベストとなる1分30秒033を記録。ペドロサは51周のマイレージを稼ぎ、1分30秒436のベストタイムを刻んでいる。
テスト2日目を終えて、マルケスは「今日はさまざまな情報を集めることができた。次にサーキットを走る(2018年)1月下旬のマレーシアテストに向けて重要な準備になったよ」と語っている。
「とにかく、今日はいい1日になった。とてもポジティブなね。新型マシンにはいくつか問題もあるし、いいことも悪いこともあったけど、新型エンジンと新型マシンを試すテストではふつうのことだ」
「現行マシンにも手を加えて走行することで、今後につながるデータを収集できた。バレンシアは独特なサーキットで、今日のコンディションにはマシンがマッチした。今後走るサーキットでも通用するか、もう一度データを集めていかなくちゃいけないね」
ペドロサは「今日は現行マシンでコースをチェックしたあと、昨日の午後にセットアップを変更した新型マシンの様子をチェックした」とセッションを振り返った。
「基本的には制御系やサスペンション、ジオメトリーを中心にセットアップを進めた。マシンの挙動をより理解するためにね」
「パフォーマンス面だけでなく、新しいタイヤとこのサーキットにマシンがどう反応するかも理解する必要がある。そうすることで、強みと弱みが見えてくるんだ」
「新しいスイングアームやミシュランタイヤもテストした。いろいろ前進した部分もあるけど、すべてのセッティングが整ったわけじゃない。集めたデータをウインターブレイクの間に精査するよ」