11月15日、鈴鹿サーキットで2017年度SRS-Formulaスカラシップ選考会が行われ、名取鉄平が首席に選ばれた。
鈴鹿サーキットレーシングスクール(SRS)は、これまでモータースポーツの次世代を担う人材の育成を目指し1992年より二輪、四輪、カートなど、さまざまな育成プログラムを実施してきた。
1995年からは世界に通用するレーシングドライバーの育成を目的としたSRS-Formulaをスタートさせ、2017年のインディ500を制した佐藤琢磨をはじめ、F2を戦う松下信治、GP3の福住仁嶺のほか、国内トップカテゴリーを戦うドライバーを多く輩出している。
そんなSRS-Formulaの開校23年目となる2017年度スカラシップ選考会には、過去最多の7名が参加した。
選考では、どのスカラシップ候補生も速さを披露。なかには並走する先輩ドライバーや講師陣の間に割って入るものもいたという。
全3回6日間に渡って行われた選考会の成績を踏まえて協議が行われた結果、2017年度のスカラシップは名取が獲得。次席の選出はなかったため、今年度のスカラシップ生は1名のみとなる。
山梨県出身の名取は、2015年のSRS-Formula Challenge卒業生。2017年にはFIA-F4選手権にスポット参戦し、6位入賞のベストリザルトを獲得している。
「昨年は何とか選考会には残ったものの、ミスも多く悔しい思いをしました」と名取。
「自分は人より2年という時間をかけて首席を取りましたが、1年前に比べて学ぶことも多くありましたし今思えば良かったなと思っています。2年目に挑戦させてくださった講師や関係者の皆さんには感謝しています」
「まだまだ課題もありますのでこれからの練習でよりミスをしない正確な操作ができるようしっかり改善し来年に向けて準備をすすめていきます」
「来年HFDPドライバーとしてFIA-F4でのシリーズチャンピオンを目指します」
名取は2018年、ホンダ育成ドライバー“HFDP(ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)”の一員としてレース活動を行っていく。