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ソーラー電力とLED照明を組み合わせた、エネルギー自律型屋外広告ディスプレイ

2017年11月17日 07:02  Techable

Techable

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アイルランドの首都ダブリンで2013年に創設された「Solar AdTek(ソーラー・アドテック)」は、ソーラー電力とLED照明モジュールを組み合わせた独自の屋外広告ディスプレイを開発・販売するスタートアップ企業として知られている。
・ソーラー電力とLEDを組み合わせた屋外広告ディスプレイ
主にバス待合所や看板などに活用されている「Solar AdTek」の屋外広告ディスプレイは、太陽光発電によって得たエネルギーでLED照明モジュールを点灯させ、広告メッセージを色鮮やかに照らし出しながら、街灯としての役割も果たすのが特徴だ。

独自に開発されたソーラーコントロールユニットでは、位置情報、天候や気温、昼夜差などを自動で測定し、これらの測定データをもとに、蓄電池の充電を最適化したり、照明を点灯させるための出力電力を制御したりする仕組み。

また、LED照明モジュールはカスタマイズ可能で、既存の蛍光灯に比べて、電力コストを最大77%も節約できるという。

さらに、WiFiホットスポットやシステムのリモート診断などに必要なデータ通信を行うためのモバイルネットワーク機能も備わっている。
・オフグリッドな地域にも導入しやすく、環境にやさしい
「Solar AdTek」の屋外広告ディスプレイは、エネルギー自律型であるがゆえ、送電線へのアクセスに乏しい地域にも導入しやすいのが利点。

これまでに、地元ダブリンのほか、フランス西部のナント、スウェーデン中部のヴェステロースなどのバス待合所で採用されている。

再生可能エネルギーを活用した環境にやさしい屋外広告ディスプレイとしても、幅広い需要が見込めそうだ。(文 松岡由希子)

Solar AdTek