11月14~15日の2日間、スペインのバレンシア(リカルド・トルモ)サーキットでMotoGPクラスのオフィシャルテストが行なわれ、ドゥカティ・チームはオーリンズ製の新型フォークのテストを実施。2018年型マシンのデスモセディチGP18は年明けのセパンテストで登場予定のようだ。
ドゥカティ・チームに所属するホルヘ・ロレンソとアンドレア・ドビジオーゾは、年明けの1月28~30日にマレーシア・セパンで行われるオフィシャルテストでデビュー予定の2018年型マシン、デスモセディチGP18の細部を詰める目的でさまざまな比較テストを実施したという。
ロレンソは、空力カウルを装着したマシンを中心に2日間で87周を周回し、2日目に記録した1分30秒534で総合6位に。通常カウルを中心に走り込んだアンドレア・ドビジオーゾは、2日間で72周を周回し、初日に記録した1分30秒850で総合10位でテストを終えた。
テストを終えたロレンソは「今回のテストで新しいことは試さなかったが、来年のマシンを開発する上で、非常に重要ないくつかの情報を得ることができた」と次のようにコメント。
「今日は本当に良い感触で、ライディング・スタイルを少し変えたことによってパフォーマンスを向上させて、素晴らしいタイムを出すことができた。しかし、一部のサーキットでライバルに差を付けられていたコンマ数秒のギャップを埋めるためには、さらに作業を続ける必要がある」
「今日は、新しいオーリンズ製フォークも試したが、最も重要な新しい機能は、2018年にセパンで行われる最初のテストで試すことになる」
一方、ドビジオーゾは「この2日間のテストでは、2018年のマシンを準備するために必要となる、さまざまな詳細設定やソリューションを試した」とコメント。
「今回のテストでは、エンジニアと一緒に決めた作業プログラムをこなすことができたし、2018年用の新しいオーリンズ・フォークも試すことができた。来週には、今年最後のテストをヘレスで行うので、ウインター・バケーションに入る前に、ニューマシンのための最終的な調整作業を実施する予定だ」
ドゥカティ・チームは11月22~23日にスペインのヘレス・サーキットで2日間のプライベートテストを予定している。