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マクラーレンF1の反対で現行デザインのシャークフィンが廃止の可能性

2017年11月15日 18:02  AUTOSPORT web

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フェルナンド・アロンソが駆るマクラーレンMCL32
2018年F1にシャークフィンを維持することにマクラーレンが反対したため、ライバルチームの一部が新車設計の一部見直しを迫られる可能性がある。

 先週行われたF1ストラテジーグループ会合において、今年導入されたシャークフィンの継続について協議が行われた。

 大きな面積を持つシャークフィンがあれば、チームにとってはスポンサーのロゴを入れることができるというメリットがあり、カーナンバーを大きく表示するという意味ではFIAの利益にもかなうことだとみられている。

 継続承認のためには全会一致での賛成が必要だったが、より小型なものの導入を望むマクラーレンは賛成票を投じなかった。

 マクラーレンがシャークフィンの維持に賛成しなかったのは、エンジンカバーが小さくなれば、リヤウイングの視認性が高まり、そこに表示されているスポンサー名がより目立つと考えているためだ。

 マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエはまた、小型のフィンの方が自分たちの2018年型マシンのデザインにおいてプラスに働くと示唆した。

「我々は、より機能的なエンジンカバーの使い方を見つけたといっていいかもしれない」とブーリエは言う。

「今のF1マシンは複雑化しており、(マクラーレンのエグゼクティブディレクターである)ザック(・ブラウン)にしてみれば大型ステッカーを見せる位置を探すのに苦労している」

「これは遊びではない。皆がそれぞれ自分たち自身のマシンを開発しているわけだから、もしも我々のチームの利益に反する提案が出されるならそれに同意するつもりはない」 

「いくつかのチームは、自分たちのマシンにより適合する提案を推し進めようとした。だが来年のための規定はあるわけだから、全会一致をみないのであれば変更する理由はない」    


 妥協案が模索される可能性はあるものの、各チームはマシン設計の最終局面にきて深刻な難問に直面するかもしれない。

 フォース・インディアのCOOであるオットマー・サフナウアーは、規則の確定が遅れていることに苛立ちを示した。

「もうすぐエンジンカバーを完成させなければならない。ぜひルールを教えてもらいたいものだ」

「全員が同意するものだと思っていたよ。マクラーレンはリヤウイングをもっと露出させたかったのだと思う。だが、今のリヤウイングが見えづらいのは、単に低い位置にあるからなのだ」

「だからスポンサー名が見えない。それがシャークフィンよりも大きな理由なのだ」
 
「ある角度からは、フィンがリヤウイングを隠してしまう。だが正面から見ればそうならない。正面からだとフィン自体が見えなくなる。リヤウイングが見えないのは、とても低い位置にあるからだ。そのために、スポンサー名を表示する大きな面積が失われている」