長年にわたりF1でスポンサーを務めてきたファッションブランドのヒューゴボスが、F1からフォーミュラEへと活動の場を移すことを決めた。
ドイツ企業であるヒューゴボスは、数十年にわたってF1に関与、マクラーレンのパートナーを長年務めた後、2015年からはチャンピオンチームであるメルセデスにスイッチしていた。
EVシフトが加速するなか、電気自動車のフォーミュラカーによるフォーミュラEへの注目が高まるにつれ、アウディに続き、ポルシェやメルセデス、ニッサンなどが参入を決めている。そういった状況下で、ヒューゴボスはフォーミュラEへの関心を深めていった。
先週、ヒューゴボスの会長を務めるマーク・ランガーは、将来F1からフォーミュラEにスイッチすると発言していた。
「もちろんF1がモーターレースの最高峰だ。だがフォーミュラEはより革新的で持続可能性がある」とランガーは述べた。
「そのパワートレインや主要都市でのレースは、若い観客の好む要素であり、新たな機会が生まれるだろう」
ランガーはフォーミュラEへの切り替えは、コスト面のみで決断されたわけではないと主張した。
「1970年代のヨッヘン・マス以来、長きにわたってF1に関与したが、我々は次は何かということについても検討してきたのだ」
今週に入り、ヒューゴボスのフォーミュラE活動について、詳細が発表された。同社はフォーミュラEの公式アパレルパートナーを務めるということで、これによりロゴがオフィシャルのウエア、デモカー、コース脇の看板に飾られる。契約は来月開幕戦が開催される2017/18年シーズンからスタートする。