事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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ブラジルが今後もグランプリの開催を続けたいのなら、パドックで働くF1チームやその他の関係者を守るために、より強力な警備体制を敷く必要がある。
ブラジルGPの週には、メルセデスのスタッフ12人からパスポート、財布、タブレットなどを奪った武装強盗事件があった。また、他にもチームやFIA関係者を狙った強盗未遂が3件も起きて、パドックの住人たちはパニックに陥っていた。
さらにレースが終わってから数時間後にも、ピレリのバンが襲撃されるという事件が発生。彼らはスタッフの身の安全を優先して、マクラーレンとインテルラゴスで行う予定だったタイヤテストを中止せざるをえなかった。貴重なテストの機会を奪われたピレリの技術者にとっては、まったくもって腹立たしいことに違いない。
同様に治安が良くないとされるメキシコでは、レース主催者の懸命な努力により、関係者の安全が守られている。ブラジルでも同じことができない理由はないはずだ。
ブラジルでグランプリの開催を続けられるか否かは、今後の現地の自治体や警察の対応次第と言ってもいいだろう。
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