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遠藤ゆりか×篠田みなみ×日岡なつみが語る、『温泉むすめ』の可能性 「全温泉地を制覇したい」

2017年11月15日 12:32  リアルサウンド

リアルサウンド

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 あなたは『温泉むすめ』というコンテンツをご存知だろうか? 今年3月に本格始動したばかりのこのプロジェクトは、日本各地の温泉をキャラクター化してクロスメディア展開を行い、全国の温泉地を盛り上げるというもの。キャラクターたちを用いたアニメPVやゲーム、漫画、ドラマCDなどに加え、その声を担当する声優たちが実際にイベントやライブを行っており、10月には兵庫の有馬温泉が本作のキャラクターを特別観光大使に迎えるなど、地方活性化をコンセプトに掲げた新たな2.5次元コンテンツとして注目を集めている


参考:早見沙織が語る、竹内まりや提供『劇場版 はいからさんが通る』主題歌での成長


 『温泉むすめ』のキャラクターたちは、各温泉に宿る下級の神さまという設定。普段は自分の温泉地をより多くの人に知ってもらう術を学ぶべく学校に通っており、温泉を司る最高神・スクナヒコの命によりアイドル活動を行っている。そんなストーリーの中心を担うメイングループとして活躍しているのが、本稿で紹介する9人組アイドルユニットのSPRiNGSだ。彼女たちはこれまでに2枚のミニアルバムをリリース。


 今回は、SPRiNGSのメジャー進出作となるファーストシングル『Hop Step Jump!』(作詞:唐沢美帆、作曲・編曲:浅利進吾)のリリースに合わせて、メンバーで道後泉海役の篠田みなみ、登別綾瀬役の日岡なつみ、下呂美月役の遠藤ゆりかにインタビュー。これまでの活動を振り返ってもらいつつ、『温泉むすめ』という作品や新曲の魅力、そして今後の展望について語ってもらった。(北野創)


■遠藤「みんなとレッスンに参加したときの感動はすごかった」


――まずはご自身の演じているキャラについて、簡単にご紹介ください。


篠田みなみ(以下、篠田):道後泉海ちゃんは愛媛の道後温泉をモデルにしているんですけど、そこにある道後温泉本館という浴場がすごく昔からある荘厳な感じの建物ということもあって、道後ちゃんも古風な女の子という設定になってるんです。でも、機械や最新の技術にうとい部分があったり、性格が真面目すぎて他のメンバーに振り回されてしまう可愛らしい一面があります。それと道後温泉は夏目漱石の『坊ちゃん』の舞台でもあるので、道後ちゃんも夏目漱石の作品が好きだったりするんですよ。


遠藤ゆりか(以下、遠藤):下呂美月ちゃんは岐阜の下呂温泉のキャラなんですけど、他のメンバーと比べるとちょっと変わり者で。オタク趣味があるメガネっ娘で家に引きこもってることが多くて、セリフも「抱き枕カバーに入って眠りたい」とかユニークなものが多いんです(笑)。そういう引っ込み思案なところのある子なので、他のキャラに振り回されるタイプなんですけど、どうやら可愛い女の子のことが好きらしく、彼女と同じ1年生組の残り2人のことが大好きすぎてライブの写真を隠し撮りしたりしてるみたいですね(笑)。好きなものは下呂温泉の名物の栃の実せんべいです。


日岡なつみ(以下、日岡):登別綾瀬は北海道の登別温泉のキャラクターなんですが、私も同じ北海道出身で地元大好きなので、私にとってはすごく特別なキャラクターです。SPRiNGSのなかでも3年生の年長組で、おっとりしてるみんなのお姉さん的なキャラなんですけど、マイペースで少し天然が入ってるので、みんなをふんわり包み込むような癒し系なんです。それとセクシー担当みたいな部分もあって、あからさまにセクシーな感じではないんですけど、仕草とか立ち居振る舞いが自然とセクシーになってしまうというか。北海道出身だからなのか暑がり屋で、すぐ「暑いから脱いでもいいですか?」って服を脱ごうとしてみんなに止められるんです(笑)。


――それぞれの温泉地ならではの設定が盛り込まれてるんですね。自分の担当以外で気になるキャラは?


遠藤:私は美月ちゃんと同じで1年生のロリキャラ2人が好きです。バーデンちゃん(奏・バーデン・由布院)は自由奔放な性格ですし、有馬楓花ちゃんは“THE 妹”みたいなキャラなので、その2人のまとまらなさみたいなところが好きですね。見た目的には楓花ちゃんのお姉さんの(有馬)輪花ちゃんもすごく好きです。彼女は読者モデルをしてる設定なんですよ。


日岡:おしゃれ番長なんだよね(笑)。輪花ちゃんと楓花ちゃんは仲良しな姉妹の感じが可愛い!


篠田:私は秋保那菜子ちゃんが気になってます。田舎出身で都会に憧れてるんですけど、おしゃれしてみるとどこかダサいという設定で(笑)。他にも仙台出身なので伊達政宗がすごく好きだったり、歌うときは覚醒してすごくカッコ良くなったりとか、いろんな要素が詰め込まれてるキャラなんですよ。


日岡:草津(結衣奈)と箱根(彩耶)の2人も可愛くて。仲良しでいつも一緒にいるイメージなんですけど、2人とも元気で活発なキャラなので揃うとすごくうるさい感じで(笑)。それを私が演じてる綾瀬や泉海がどうどうってなだめるんです。


篠田:キャラ同士の関係性で言うと、泉海はしっかり者なのでなかなか甘えられないんですけど、SPRiNGSでいちばんお姉さんの登別は唯一甘えられる存在なのかな、と思っています。それと道後ちゃんはパソコンが苦手なので、機械が得意な下呂ちゃんに教えてもらってからは彼女のことをすごくリスペクトしてたり。


ーー新しいキャラも続々登場していて、それぞれのデザインや衣装も特徴的ですよね。


遠藤:私は下呂ちゃんの笑えてないけど、笑っている表情が大好きなんです! ここにすごい彼女らしさが表れているというか、この表情がすごく私の中に刺さって「下呂ちゃんの声をやりたい」と思いました。アニメーションの絵と原作の絵でも違うんですけど、原作の絵のムチっと感も大好きです。ニーハイからちょっとだけ出ているお肉が……(笑)。


篠田:良いよね、あれ(笑)。みんなセーラー服を着ているんですけど、それぞれ違いがあって個性的なんです。道後は愛媛なので、みかんのイメージからオレンジでまとめられていて、パッと見た時にすぐ「愛媛だ!」って気付いてもらえそうですよね。


日岡:登別温泉は入る時に鬼のオブジェがあるんですけど、その繋がりで綾瀬の衣装にもちっちゃくて可愛い鬼がデザインされてます。あと、ラジオの公録の時にみんなでキャラのポーズをやろうという話になった時、綾瀬は大胆なポーズを取っているので、私だけ少し恥ずかしかったです(笑)。


――関係性も含めて各キャラの設定をしっかり作り込んだコンテンツだということがわかりました。みなさんは現在『温泉むすめ』としてどのような活動をされてるのでしょうか。


日岡:歌ったり、ライブをしたり、いろんな活動をしてますけど、いちばん多いのは毎月行っているラジオの公開録音イベントですね。そこには毎回違うメンバーが参加していて、SPRiNGSのメンバーから数人、それと回によってはライバルチームの温泉むすめもゲストで来てくれたりして、その回ごとの組み合わせで全然雰囲気が変わるんですよ。あとは地方活性化というコンセプトもあるので、地方に行って公録とミニライブをやらせてもらったりもしていて。


――これまでの活動でいちばん印象に残っていることは?


篠田:本当にいっぱいあるんですけど、10月に開催した神戸での2回目の公録イベントで、初めてSPRiNGSの9人全員揃ってライブができたんです。みんな最初のころに比べるとパフォーマンスがレベルアップしてきてるし、9人揃ったときのみんなのパワーがすごくて、“これが本物のSPRiNGSです”というのを見せられたのが、印象に残ってて。ファンの方にも反応していただいて……すごくうれしかったです。


遠藤:私はその神戸のイベントが初めてのライブだったんですけど、やっぱりそれが印象に残ってます。それまではずっと個人レッスンで振り付けを教えてもらってたんですけど、ひとりだとメンバーの移動とかポジションがわからないのでイメージが掴めないんですね。だから初めてみんなとレッスンに参加したときの感動はすごかったし、みんな自分の位置を空けた状態で待ってくれていて、やっと合流できたことがとても感慨深かったです。それと、秋保那菜子役の高橋花林ちゃんとは、デビューのときにYURI*KARIというユニットをやっていて、いちばん最初にお仕事をした2人なんですよ。今回の『温泉むすめ』でも一緒になったんですけど、なかなか一緒に仕事する機会がなかったので、神戸のライブで終わりの挨拶のときに「すごいうれしかった」と言ってくれて、泣けちゃいました。


日岡:私はこの間のダンスレッスンのときに、ダンスの先生が「みんな上手になって成長したね」って言ってくれたのが印象に残ってます。最初のころはみんな振りを踊るので精一杯で、周りのことが見えてなかったり、キャラクターとしてのパフォーマンスがなかなかできない状態だったんです。でも、レッスンを重ねるごとにみんなの表情やパフォーマンスのレベルが上がっていくのを私自身も感じてましたし、ダンスの先生がそうやって認めてくれたのがうれしかったです。


■篠田「歌詞には“温泉感”がすごく入ってる」


――そのようにしてメンバー間の結束を固めてきたSPRiNGSですが、このたび1stシングル「Hop Step Jump!」がリリースされます。こちらはどんな楽曲になってますか?


遠藤:曲や歌詞から自分なりに想像した印象になるんですけど、この曲は“結成からいろいろ乗り越えてきたSPRiNGSの歌”というイメージがありますね。レコーディングのときは「みんなで一生懸命がんばってきたけど、さらにここから上っていくよ!」という気持ちで歌を録りました。


篠田:私も自分の解釈になるんですけど、1stシングルなので“次のステップへ!”というイメージの曲なんだと思って、「次の未来に向かって前向きに進もう」っていう気持ちを入れて歌ったんです。そしたらディレクターさんに「じゃあその前向きな気持ちをどんどん入れて」という風にディレクションいただきました。


遠藤:いままでの楽曲はバラードならバラード、元気な曲なら元気という風に、聴いてすぐにイメージが浮かぶような楽曲が多かったんですけど、この「Hop Step Jump!」という曲はタイトルのイメージよりも意外とエモーショナルなパートがあったり、かと思えばサビでは元気に明るく歌ってたり、曲の流れがすごくおもしろいんですよ。


日岡:ただ元気なだけじゃなくて、困難や辛いこともあるけどそれを乗り越えてがんばって行く、みたいな流れがすごく上手に伝わってくるよね。


篠田:それと途中にみんながセリフを語るパートがあるんですけど、そこは何回も録り直しました(笑)。「もっと情緒を入れて」という指示に「ああっ!」となってしまって。歌の中で台詞表現は難しいなと感じました。


日岡:たしかにいままでこういうのあまりなかったもんね。


遠藤:語りのパートは難しいよね。


――でも、そこのパートは夢が絆を結ぶまでの過程が自然の壮大なサイクルになぞらえられていて、温泉の神さま見習いっぽい部分が表現されてると思います。


遠藤:たしかに何か通じるところがありますね。この作品は“THE アイドル”という部分だけじゃなくて、『温泉むすめ』だからこその詞が多いんですよ。そこは魅力的だと思います。


日岡:どの曲にも“温泉らしさ”が歌詞として散りばめられてるんですよ。


――『温泉むすめ』の楽曲はどれも不思議と“温泉らしさ”があるんですよね。普通は、温泉らしい曲と言われてもあまりイメージが湧かないですけど。


遠藤:私も最初は「温泉アイドルってどういう風なんだろう?」って思ってたんですけど、公開されているPVに使われているデビューの楽曲「未来イマジネーション!」(1stミニアルバム『ユノハナプロローグ』収録)を聴いたときに、和楽器とか温泉を連想できるような音が入っていて、なるほどと思ったんですよ。


――「Hop Step Jump!」にも三味線のような音が大々的に採り入れられてますし。


日岡:やっぱり温泉は日本ならではのものだと思うので。


遠藤:でも、そんななかでカップリング曲の「おんくり」は、温泉とクリスマスを上手いこと融合させてるなあと思って(笑)。


日岡:クリスマスは日本の文化じゃないもんね。


篠田:でも歌詞には温泉感がすごく入ってたりして。


遠藤:私はこの曲の歌詞がすごく好きなんですよ。SPRiNGSのみんなは日本の温泉地を盛り上げようとしてる子たちですけど、なのにクリスマスではしゃいでしまう景色が見えて、それがとっても可愛いんですよね。実はこの曲のタイトルはだーみな(篠田)が付けたんですよ。なんかノリで決まったよね。


篠田:本当にビックリしました(笑)。この曲は最初「温泉クリスマス(仮)」っていう仮タイトルが付いてたんですけど、ディレクターさんとお話しする中で「タイトルどうしようね?」という話になって。私が「『おんくり』がいいんじゃないですか」って言ったら本当にそうなってて(笑)。完パケをいただいたときに初めて知ってビックリしました。こんなことなら、もうちょっとお洒落なタイトルにすればよかった(笑)。


遠藤:でも字面が可愛いし、なんか日本っぽくていいと思うよ。


日岡:英語じゃないところがいいよね。


篠田:ただ、自分の中でこの曲に対する変な責任感が生まれてしまって(笑)。なのでみんなこの曲を好きになってくれるとうれしいです。


――この曲は和楽器の音が入りつつ、鈴の音がシャンシャンと鳴っていて、ホーリーなハーモニーワークも含め、一聴してクリスマスソングとわかる仕上がりですね。歌い方もみなさん普段より優しい印象です。


日岡:そうかも。


遠藤:歌入れでは「ウキウキしてるような気持ちを出してほしい」とディレクションいただいたんです。冬がやってきて、クリスマスをみんなで過ごして、しかもハッピーニューイヤーまで入ってる曲なので(笑)。「来年もまた一緒にいようね!」みたいな感じがすごく可愛らしいし、明るい気持ちで楽しく歌うようにがんばりました。


篠田:SPRiNGSが集まってクリスマス会をしてるようなイメージがありますよね。「イエーッ!」みたいな声が聞こえてきそうですし。歌詞にも<シャンパングラスで 湯上り牛乳>みたいな抜きどころがあって、すごく可愛い曲になってます。


■日岡「SPRiNGSの全温泉地を制覇するのが目標」


――ちなみにみなさん、いままでのSPRiNGSの曲でお気に入りを選ぶとしたら?


遠藤:あー、難しい!


日岡:なんだろう?


篠田:私は「さよなら花火」(2ndミニアルバム『追憶カレイドスコープ』収録)が好きかな。


遠藤:わかる! いい曲だよね。私は下呂ちゃんと登別ちゃんと秋保ちゃんでやってる、しゃんぷーはっとっていうユニットの「ロマンスの林檎」(『追憶カレイドスコープ』収録)が好きです。しゃんぷーはっとは可愛いユニットをめざして組まれたんですけど、みんなどこかズレてるというのがコンセプトなんですよ。下呂ちゃんも「恥ずかしい!」って言いながら無理やりやらされてる感じで、その曲の可愛らしさに反したキャラクターの頑張ってる感じが良くて。


日岡:それが絶妙なバランスで、いい感じのギャップになってるんだよね。


――各キャラクターの性格や特質が表れていると、聴いてる側としてもよりキャラに対する理解が深まりますものね。


遠藤:そうなんですよ。『温泉むすめ』はキャラクターで歌うということを優先してくださるんです。この曲の場合だと、下呂ちゃんは<好きなんだ>という歌詞のところで<す、す、好きなんだ~!>って何かヤケになってしまって、途中から「ハッ!」ってなって次の歌詞に戻ってくる部分があって。そこはレコーディングのとき、ディレクターさんに言われて試しにやってみたんですけど、「これ大丈夫ですか?」って言ってたらそれが本当に音源になってたんです(笑)。そういう遊び心がいっぱいあるんですよ。


日岡:私はユニットの曲なら「おはようジャポニカ」(『追憶カレイドスコープ』収録)が好き。


篠田:「おはようジャポニカ」は、私が演じてる道後ちゃんと、草津ちゃん、有馬楓花ちゃんが結成しているSPicAの持ち曲で、すごく元気でテンションが高い曲なんです。それもキャラクターを意識した歌い方になっていて、草津ちゃんはすごく自由ではっちゃけた感じ、楓花はマイペースにふざけてる感じで、2人ともあっちこっちに行くようなテンションなんですよ。道後ちゃんはそれに振り回される優等生キャラということで、「ここで疲れてください」とか、いままで歌のレコーディングでしたことのないような歌い方をしました。私も「大丈夫ですかこれ?」って聞いてしまいました(笑)。


遠藤:何回も聞いたよね(笑)。


篠田:「楽しいけど……いいんですかこれで?」みたいな感じで(笑)。


――ユニット曲は、よりキャラソンらしい作風になってるんですね。SPRiNGSにはすでにいろんなタイプの曲がありますが、今後歌ってみたい曲はありますか?


全員:うーん…。


――個人的には温泉音頭みたいな曲を聴きたいですけどね。


全員:ああ!


遠藤:なるほどー! いいですね。


篠田:温泉っぽーい!


日岡::チョイナ(『温泉むすめ』恒例の挨拶)が入ってる感じで。でも、それだと草津の歌になっちゃうか(笑)。


篠田:でも、お祭りっぽい感じはいいですね。それこそみんなも歌いやすい曲だと広まりやすいでしょうし、『温泉むすめ』を広く知ってもらえるきっかけになりそう。


日岡:各地の温泉地でかけてもらえたら感動しちゃう。


――あるいは各自のソロ曲があれば、キャラクターの魅力をさらに深堀りすることができますし。


日岡:たしかにソロ曲はまだないですけど、もしやるとしたら登別はどんな曲になるんだろう? テンポ的にはおっとりしつつ、要所要所にセクシーなセリフが入ったり、吐息を混ぜたり(笑)。


遠藤:えー、ヘッドホンで聴きたーい! 耳元でささやいてほしい! それかもうダミーヘッドで録ってほしい(笑)。私はラップみたいな曲をやってみたいですね。オタク特有の好きなものについて語ると早口になるみたいなのがあるじゃないですか。下呂ちゃんはオタクなので、そんな感じで可愛いラップをやってみたいです。


篠田:道後はなんだろう? 彼女は優等生なんですけど、けっこう乙女な部分があるんですよ。スクナヒコさまのことが大好きだったり、恋愛のキャッキャウフフに興味があって。しかも自分で恋愛ポエムみたいなのを書いてるんです。


遠藤:乙女だねえ、もう超乙女な曲を歌ってほしい!


日岡:ちょっと妄想が入ってる感じとか。私、道後ちゃんは3拍子の曲のイメージがある。ワルツで踊るお嬢様みたいな気品のある感じ。


篠田:それ可愛い!


――どの曲もぜひ実現してほしいですね。『温泉むすめ』にはSPRiNGS以外にもたくさんのユニットが存在していて、音楽的な広がりもありますし。


遠藤:尖ったユニットが多いですよね。私、AKATSUKIの曲がキャッチーですごく好きなんですよ。


日岡:SPRiNGSは王道アイドルソングがテーマになってるらしいんですけど、他のグループもそれぞれの色があるんです。AKATSUKIはカッコイイ系だったり、petit corollaは可愛い系だったり。


遠藤:petit corollaは設定もユニークで、SPRiNGSを勝手に研究してる最下位グループなんですよ。もう最下位って決まっちゃってるんだと思って(笑)。いろんなキャラクターやユニットがいて、全部聴いてもらえれば自分の好みの音が見つかるぐらい幅広いジャンルがあるので、ぜひSPRiNGS以外もチェックしてほしいですね。


――2018年にはゲーム化も決定済みで、さまざまな広がりを見せている『温泉むすめ』ですが、みなさんが今後の展開で楽しみにしていることは?


遠藤:やっぱりクリスマスイブに行うSPRiNGSのワンマンライブですね。私は8月の1stワンマンライブには参加できなかったので。曲も増えますし、すごく楽しみですね。


篠田:それこそ「おんくり」の力を発揮するときです(笑)! 時期的にもちょうどいいのでぜひ楽しんでいただけるとうれしいです。


日岡:私もライブがいちばん楽しみではあるんですけど、予定にはない希望的なことで言うと、やっぱり自分のキャラの温泉地に行きたいですし、まだ行ってない温泉地にたくさん行きたいですね。やっぱりいろんな地域に行ってこそのプロジェクトだと思うので、まずはSPRiNGSの全温泉地を制覇するのを自分のなかで目標にしてます。それで、有馬温泉みたいに自分のキャラクターで観光大使ができたらうれしいですし、どこかの温泉に行ったらそこに必ずその土地の『温泉むすめ』のキャラがいるみたいになるのが夢です。温泉と言えば『温泉むすめ』みたいな。


遠藤:素敵!


篠田:私はSPRiNGSや『温泉むすめ』というコンテンツのストーリーがまだあまり知られてないと思うので、それをいろんな形で広めていきたいです。ドラマCDは発売されましたけど、もっと私たちのキャラを深く知っていただきたいですし、せっかくキャラの設定や関係性もしっかり作られているので色んなストーリーを見てみたいです。


遠藤:もっといっぱいキャラとしてしゃべりたいよね。


――MVはアニメーションで作られてますし、今後はアニメ的な展開も期待したいところです。


日岡:もっと動いてるところが見たい!


篠田:ね!


遠藤:ストーリーもいろいろ広げられる部分があると思うのでぜひぜひ!(取材・文=北野 創)