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『明日の約束』最大の容疑者は及川光博演じる担任・霧島か? “不審な表情”にかけられる疑い

2017年11月15日 06:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 毎週、登場する“毒母”の言動に悲鳴の声が上がっているドラマ『明日の約束』(関西テレビ・フジテレビ系)。男子高校生・吉岡圭吾(遠藤健慎)の謎の死の真相を追っていくなか、クラス内と部活内でのいじめが発覚し、その首謀格となる人物たちに非難が殺到。第5話では、次々と犯人として疑われる人物が増えることに対し、苦しみが連鎖していくのを断ち切ろうと、生徒たちは信じることを決意する。しかし、圭吾のクラス担任・霧島直樹(及川光博)は不審な表情を浮かべ、そこに疑いの目が集まった。


(参考:井上真央はなぜ毒親から離れられないのか? 『明日の約束』の歪んだ親子関係


 これまでの話のなかで、圭吾を自殺に追い詰めた犯人として一度でも容疑がかけられたのは、3名。クラス内でいじめが明らかになった際に、一番最初に咎められていた渡辺純也(堀家一希)。その後、部活内での指導を指摘され、バスケ部の顧問・辻哲哉(神尾有)が疑われた。そして次に疑われたバスケ部のキャプテン・長谷部大翔(金子大地)は、個人情報がネットに晒され、教師たちは彼に事件のすべてを背負わせようと「退学」の言葉を口にする。しかし、大翔の元に圭吾の携帯から届いた「先輩のせいで死にます」というメッセージが、亡くなった後の時間帯に届いていたことが明らかになる。ネットに晒された大翔が映った動画の撮影者が、純也であることが発覚したが、大翔はそれを許し、その場にいた皆に安堵の表情が見られた。だが、その場から一人、立ち去っていく霧島は厳しい表情をしていたのだ。


 第5話では、こんなシーンもあった。スクールカウンセラー・藍沢日向(井上真央)が相談室で霧島に話をしている途中。霧島は藍沢になんでも相談してくれと告げ、「藍沢先生にはいつも助けられてますから」と続ける。日向が「ありがとうございます」と返事をした後に映った霧島は、日向を注意深く見張るように、睨むような目つきをしていた。また、大翔が学校に残りたいと、自身の意向を校長と理事会のメンバーに伝えた直後、職員室で霧島が何かを難しそうに考えている様子が映されている。「心配ですよね。霧島先生」と大宮奈緒(新川優愛)に声をかけられるが、霧島はしばらく気づかず、彼女が近づくと急にノートをパタンと閉じ、「心配ですよね」と返す彼の様子には、若干の動揺が感じられた。


 第4話を振り返ると、職員室に大翔が警察に連れていかれた連絡が入り、日向と担任の北見雄二郎(白洲迅)が向おうとする際、霧島は少し頷くような表情も見せている。事件の内容をやけに綺麗に整理した霧島のノートも気味悪く映った。


 圭吾の幼馴染の香澄(佐久間由衣)は、2年前に椿が丘高校をいじめにより退学している。香澄は「虫とか嫌がらせとか、お金取られたりとか、1年の時からやられてた」と日向に話していた。香澄が最後に在籍していた頃の「2年B組」の担任が誰であったかは明かされていないが、予告映像の日向が霧島に「3年前担当していたクラスなんですけど」と話かけているシーンからは、彼との関連性も浮かび上がってくる。


 第5話の終盤には、大翔が公衆トイレで何者かに襲われていた。襲われる直後にはスタンガンを持った手と、倒れる大翔の側に凶器となった太い棒が置かれ、それは辻が被害にあった時と同じような手口であった。大翔が警察に連れて行かれた際に見せていた安堵の表情、屋上と職員室で見せた険しい表情、自身のクラスで起きた事件を早々に片付けてしまおうと、思惑通りにことが進まなかった霧島が軌道修正するためにとった行動なのか。一切はまだ、謎に包まれたままである。


(大和田茉椰)